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書斎の住人

  • ヴァルキリー
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隠岐の黒曜石 島根県立古代出雲歴史博物館

 マニアックな展示だなというイメージだけを持って、見学に臨んだ。見学前は「隠岐の黒曜石」だけでどうやって展示室を埋めるのだろうと思っていたのだが、展示はタイトル以上の広がりを持っていたものだった。

 北海道、長野、佐賀、大分といった隠岐以外の黒曜石産地の資料が展示され、時代についても旧石器・縄文時代だけではなくそれ以降の時代も扱っている。
 また、中国地方に関しては、旧石器時代集団が遊動するルートが、各遺跡に残された石器の石材の割合から大きく東回り・西回りになること、いずれもが最終地点として隠岐を含むことが示されていた。
 さらに隠岐に関しては、大きく3か所に黒曜石の産出地があること、分析によりその区別が可能なこと、全ての産出地の石材が加工されて集積された「積み出し港」ともいうべき遺跡があることが紹介されていた。
 また、隠岐での発掘調査(久美高丸遺跡)や黒曜石による石器製作のビデオも流されていた。

 そういう意味では、黒曜石をキーにして後期旧石器時代から現代にいたる人々の営みを考古資料から再構成しようとした展示といえるだろう。確かにマニアックではあったが、旧石器時代のことをあまり知らない私にも楽しめた展覧会だった。

 最後に個人的に印象に残ったものを挙げてみると、申し訳ないことだが、北海道白滝遺跡群の大型石刃や接合資料、そして神子柴遺跡出土の美しい尖頭器であったことを告白しておこう。なお、展示室入り口には黒曜石製尖頭器を象った「顔嵌め」(北海道からの借用品だとか)があり、なかなかシュール。私も記念撮影をしたのだが、その写真の公開は控えておこう。

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神子柴遺跡出土の尖頭器

地を這う日々(0514~0520)

 月曜日、いよいよ会計検査。少し遅れて始まり、結局本庁の担当者と二人で係官に対峙することとなる。それからの2時間半については、内容的には大したことではないかもしれないが、ここに書くべきことではないだろう。ともあれ、指摘事項がなく、追加資料の提出も求められなかったのは僥倖であった。県庁と検査会場の間にあるバラ園で薔薇がキレイに咲いていた。

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 火曜日、何も考えず、日常から逃げ出す。といっても、日本海側に展覧会を見に行っただけ。
 予定通り、島根県立古代出雲歴史博物館で開催されていた企画展「隠岐の黒曜石」は見学できたものの、事前のチェックが甘く、もう一つの見学予定であった島根県立美術館は休館日。いつものように、maru cafeでお昼を食べたり、展示を見ながら色々考えた結果、青谷上寺地遺跡展示館に行くことにした。
 島根県内の山陰道はそれなりにつながっているけれど、鳥取県内はまさに工事中の部分もあって、グーグル先生の指示にもちょっと現状とは違うところがあって、少し余計に時間がかかってしまった。それでも展示館には無事たどり着けたし、途中の道の駅(大山恵みの里)で、頑張った自分に大山Gビール(ペールエール・スタウト・ヴァイツェン)、家のお土産と職場で特にお世話になっている方のお土産を買って帰る。

 水曜日、ある意味で日常業務に戻る。しかし、先週末にバタバタして通院できなかったこともあって、結局時間休を取る。時間休は取ったものの、駅についてみるとJRがかなり遅れていた。まあ、電車が遅れたのは不運かもしれないが、この後、災い転じて福となる的な状況が訪れたことは忘れずにメモしておこう。気分が高揚した状態で姫路まで過ごす。

 木曜日、丹波方面で協議。少し時間があったので、丹波竜化石工房に寄ってみる。4年前にもこの場所に来ているのだが、見学した覚えがない。ちなみに、その後、2年前にリニューアルされたようだ。結論から言えば、人と自然の博物館のサテライトみたいになっていた。協議の後、まさゆめさかゆめでラスクと塩とチーズのバウムクーヘンを購う。

 金曜日、通常モードで仕事をしていたら、午後に面倒な案件発生。わが社の周りは史跡なので、総務にもそのあたりはちゃんと認識してもらわないと。慌てて書類作成し、本庁に連絡して、相談する。「気付いたもん負け」という言葉が頭の中をグルグル、マジで涙が滲んでくる。先週から貧乏くじ引いている感じが続き、気分の上下が激しい。そんな中、連携授業の打ち合わせ。今回はイマイチ高揚感がないが、本番に向けて気持ちを整えていきたいものだ。

 土曜日、ぼんやりして過ごす。録画してあった映画を見たり、ブログの記事を描いたりするも、借りていた本は読めていない。夜、ヤッホーブルーイングの「僕ビール、君ビール 裏庭インベーダー」(Easy Hop Cream Ale)を飲む。爽やかな感じではあったが、イマイチ印象が薄い。少し冷やし過ぎたのが問題だったのか、それともヱビス、プレモル黒と呑んで、3本目だったのが悪かったのか。限定商品だが、もう一度試してみよう。

 日曜日、朝から定期演奏会に行く中虎を送ったり、親族のところへ法事に入ったり、バタバタして過ごす。その合間にKALDIで製菓材料(体育大会および月例配布向け)を買い足す。この日は川祭りで、夜は花火大会。少しだけ打ち上げ花火を見に行く。花火というのは動画ならともかく、写真を撮るのは難しいものだ。

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聞いた音源
 SABER TIGER / Paragraph(1997;1991) / Fandango Records
 SABER TIGER / Paragraph 2(1997;1994) / Fandango Records
 SABER TIGER / Paragraph 3 -Museum-(1998) / Fandango Records
 MANDRAKE / Unreleased Materials Vol.1(1997) / Belle Antique
 MANDRAKE / Unreleased Materials Vol.2(1997) / Belle Antique

太陽の塔からみんぱくへ 国立民族学博物館

 久しぶりに行った国立民族学博物館。招待券を持って行ったのに、そのことを忘れて入館券を購入。年は取りたくないものだ。
 
 今回の展示は復活した太陽の塔に合わせて、1970年の万国博物館にまつわる民族資料の収集活動を紹介するもの。

 特別展示棟1階は螺旋状にしつらえられた導線に沿って、1階には各地域ごとの収集活動の紹介とそれにより収集された資料が並ぶ。
 誤解を恐れずに言ってしまえば、展示されている資料自体は常設展示で類似資料を目にしたことのあるものが多く、新鮮味はない。ただ、収集された状況について説明されていることが今回の展示のポイントであろう。
 地域別に任命された収集責任者は、立場や学問的系統が異なり、収集方針もそれなりの自由度が与えられていたようで、そこが面白かった。それは展覧会図録を見直していて、改めて思うことでもある。
 個人的にはアメリカ地域の担当者に興味がある。というのも、私にとっては南アメリカ考古学の入門書やアメリカ考古学の紹介書の著者や翻訳者の名前が並んでいたからである。アメリカにおいては、考古学が人類学の一分野がであることを改めて思い出す。
 個人的に一番印象に残ったのは資料でも、その収集担当者ではなく、壁面に大きく掲げられた収集予算の概算表。各地における旅費や滞在費、資料購入費の大まかな内訳が示されており、確か合計は6億円以上(1970年代当時)となっていたように記憶している。単純にすごい事業だったのだと思う(この表は図録には掲載されていない)。
 もう一点は前回更新の時に少し触れたが、source community、cultural sensibilityという単語。これはアメリカの資料のところで紹介されていた言葉で、前者は民族資料を実際に使用していた集団、後者は博物館資料といえども、その公開に当たっては使用していた集団の意向を尊重しようということらしい。
 特にアメリカでの資料収集は、資料を使用していた集団から直接入手したものではなく、既に博物館資料となっていたものや民族資料を扱う業者から入手したもので、資料に付随する付加情報が抜け落ちていたらしい。
 民族学博物館では一部の資料について、source communityの人々を博物館に招いて資料を熟覧してもらい、その文化的情報について改めて語ってもらうという活動も行っている。その中で、cultural sensibilityの問題が生じ、一部資料については映像・実物とも非公開ということに決まったようだ。

 2階は収集資料の中から、仮面類と彫像類を抽出して展示していた。仮面類は基本的に壁面展示で地域別に並べてあった。その中で、大物(体の一部までも覆うようなもの)は部屋の中央部に露出展示されていた。大物の中には国内の資料で妙にエキゾチックなものがあって、南~東南アジア的風情があったが、小さなキャプションには「日本」とあるだけで、どこのものかはよくわからなかった(ちなみに図録にも記載がなかったしなぁ)。ただ、警備の人が「トカラ列島での収集品だ」と他の来館者に説明している声は聞こえた。

 なお、2階では展覧会関係のイベントとして、楕円形の台紙に観覧者が気に入った仮面を描いたり、似顔絵を描いたりし、それを壁面に飾る活動を行っていた。お世話をしているのはMMP(みんぱくミュージアムパートナーズ)の皆さん。誘われたのだけれど、時間がなかったので、パスしてしまった。

 同様の理由で、常設展示ものぞけなくて、近いうちか、次の展覧会にはもう少し時間の余裕をもって訪れたいものだ。

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地を這う日々(0507~0513)

 一応、カレンダー通りの休みだったはずだが、疲労感に満ちた連休明けとなった。

 天候不順。雨の日は普段より痺れが強く感じられる。頚椎症を自覚してから、初めての梅雨を迎えることになるのが、今から不安だ。

 あかし市民図書館の指定管理者に業界の先輩が転職しているということで、現場協議の後、挨拶に伺う。久しぶりにお目にかかったが、お元気そうで、仕事を楽しんでいる感じだった。興味深いお話を伺い、閉架書庫も見学させていただいた。多謝。
 しかし、発掘調査報告書や展覧会図録が「灰色文献」として図書館司書の講座等では等閑視され、通常の図書館では保管されにくい現状にあることを伺い、愕然とする。

 後輩からBCCで会計検査に関するメールが来る。文中には一言も書いていないが、明らかに「手伝ってほしい」というお願いが透けて見えた。仕方がないので、出張の予定を繰り延べ、検査当時の立ち合いも含めて、手伝うことにした。自ら悪いものを招き寄せている気がする。

 会計検査に加えて、身内の不幸もあり、ストレス解消のため予定していた日曜の一人旅も予定の変更を余儀なくされる。

 木曜日にやたらと関係者の多い現場の開始立会を終えた後、夕方から検査対応の打ち合わせ。その結果に基づいて、資料の検索と複写。金曜日から日曜日はある意味怒涛の展開。

 金曜日は職場の宴会があり、資料準備が遅々として進まない焦りの中、変なテンションのまま、気が付いたら少し飲み過ぎていた。

 土曜日の午前中は検査準備に明け暮れる。本来業務から言えば、この日準備していた資料は前にいた課の仕事だが、その課の人たちは自分たちの仕事だとあまり感じていないようで、その態度にイラつく。それでも、事務補助の人を回してもらって資料準備。
 午後から仔虎の学校のPAT評議会。評議会の後、少し時間があったので、兵庫県立歴史博物館で特別企画展「線路はつづく」を見学し、その担当者である同期と立ち話。同期は展覧会立ち上げで忙しかったこともあるが、例の玉突き人事異動の件を認識してなく、情報が周知・共有されていない事に驚く。
 夜はPTAの歓送迎会。本部職員の人とはほとんど話していないが、隣が仔龍の担任と同級生のお父さん、同じテーブルには同学年で同じ部会の人たちで固められていたので、人見知り傾向のある私にとっては居心地がよく、楽しく酔えた。ただ、その結果として、お菓子作りの話となり、来月の体育祭の時にマフィンを作る約束をしてしまった。

 日曜日、朝から資料準備の仕上げ。前日にコピーしてもらった資料をセットしていたら、いくつか誤りがあり、ストレスが最高潮に。楽しそうに談笑する他課の女子職員の笑い声にさえイライラして、怒鳴りそうになる。さすがに実際に怒鳴ってしまうとすべてが崩壊してしまうので、深呼吸して心を落ち着かせる。そんな中、何とか昼前には資料が整い、職場を後にする。

 天候が急変し、土砂降りの中、車を飛ばす。神戸市埋蔵文化財センターで企画展「山にくらし いのり たたかう」を見学し、続いて国立民族学博物館で特別展「太陽の塔からみんぱくへ-70年万博収集資料」を見る。展覧会の感想は改めて記事にするとして、source communityとかcultural sensibilityという言葉を覚える。天候は大荒れだったが、民族学博物館と民芸館の間にあるバラ園がキレイだった。

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 博物館見学の後、親戚の通夜に参列。近年、こちらが迷惑をかけた形で疎遠になっていたが、さすがに最後のお別れだけをすることにした。ちょうど、出張でこちらに来ていた弟も一緒にお別れをすることができた。弟と別れ、湾岸線を飛ばして自宅に戻る。夕食の後、いつの間にか意識を失っていた。

聞いた音源
 ORESAMA / Hi-Fi POPS(2018) / Lantis
 PAY MONEY TO MY PAIN / Gene(2013) / Vap
 EXODUS / Another Lesson In Violence(1997) / Century Media

地を這う日々(0501~0506)

 連休の谷間、上司から極めて嫌味な物言いをされて、気分を害する。まあ、その場に居合わせた第三者からも「あの物言いは酷い」と同情していただいたので、私の被害妄想というわけでもない。自分が作り上げたシステムを、さも自分は関係ないように他者に語らせるやり方は不誠実に感じられる。

 ちょっと変わったメンバー&少人数で呑みに行く。玉突き人事の話とか、前述の上司について、同席者から酷評を聞く。まあ、納得する点が多いことが職場として終りかけている兆しなのかもしれない。まあ、台湾のみやげ話とかもあったし、呑み会自体は楽しかったことは付言しておこう。

 課のノートパソコン(Windows7)のウィルスソフトが期限切れだったので、Microsoft Security Essentialsに入れ替える。そこまでは良かったのだが、回線速度の問題なのか定義ファイルの更新が進まない上、1年以上windows updateもせずに放置されていたこともあり、windows自体の更新も必要だということが判明。仕方なく、自宅の回線でアップデートをすることにしたが、これが悲劇の始まり。結局、フレッツ隼につないでも、段階ごとに再起動が入ることもあって、全てのアップデートに6時間近く掛かってしまった。

 アップデートで疲労困憊した後、ミルクティーマフィンを焼いた。三日間前に焼いたばかりだというのに我ながら勤勉。第一義的にはかつて同じ課で働いていた人が博物館に来るので、お土産代わりにしてもらうためだが、それに加えて、何人かに配布することにした。材料も型も在庫一掃。

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 ちなみに、前述の方が来館するのに合わせて、課の歓送迎会をして下さいと同僚にお願いしていたのだが、すっかり忘れられていた。昨年度まで所属していた課は基本的に親睦度が低かったのだが、ここまでとは思わなかった。課から出された身としては、それなりに、精神的ダメージ大きい。

 連休も終わろうとする頃、課題を先延ばしにしていた仔龍が衝撃の発言。ポスターを描かないといけないのに、学校に用具一式を忘れてきたらしい。中虎に言えば、お小言を食らうのは必須なので、中虎のいないところで私に言ってきた。なかなか強かである。で、連休最終日に近くの文房具店で筆とポスターカラーを購う。まあ、消耗品ではあるのだけれど、もう少ししっかりしてほしい。

 連休最終日、仔龍と文房具店に行く前にご近所猫ポイントに寄ってみる。するとしばらく姿を消していたシュヴァルツが戻ってきていた。クシャミはしていたが、毛並みは良かったので一安心。

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 借りている第30回和辻哲郎文化賞一般部門受賞作の保阪正康『ナショナリズムの昭和』はGW中に読み終わらなかったので、引き続き貸してもらうことに。
 この賞に興味がわいたので、過去の受賞作を調べてみる。一般部門・学術部門とも興味深いものが多いが、我が家にある今橋理子『秋田蘭画の近代』が第22回一般部門受賞作だった。
 それと第13回一般部門受賞作の稲賀繁美『絵画の東方』も読んでみたい。理由はこの人が「月間あいだ」に連載していた研究ノートが結構面白かったから。ただ、『絵画の東方』に関しては3部作の第2作目で、しかも市の図書館には第1作目である『絵画の黄昏』はあるが、第3作目『絵画の臨界』は架蔵されていないことが判明。サブタイトルからすると第3作目が一番面白そうではある。まあ、架蔵されてなくても購入希望を出せばいいのだけれどね。

聞いた音源
 私の痛みに対してお金を払ってほしいものだ。
 PAY MONEY TO MY PAIN / Gene(2013) / Vap
 KING CRIMSON / Red(1989;1974) / Pony Canyon
 KING CRIMSON / In The Court Of The Crimson King(1999;1969) / Pony Canyon
 MANDRAKE / Unreleased Materials Vol.1(1997) / Belle Antique
 MANDRAKE / Unreleased Materials Vol.2(1997) / Belle Antique

4月下旬のミュージアム Part3 姫路文学館

 特別展「怪談皿屋敷のナゾ-姫路名物お菊さん-」を見学する。会場は2カ所に分かれており、第1会場だけなら平常展料金で見学することができる。

 大雑把に展示の構成を述べると以下のようになる。

 第1会場は皿屋敷系怪談の分布状況と、その中でも播州に関わるものの紹介、第2会場では引き続き播州以外の地の皿屋敷系怪談の紹介と芸能や文学、美術の分野における皿屋敷系怪談の紹介が行われていた。

 第1会場での注目は、皿屋敷系怪談の分布図。根が考古学なので、集成とか分布図というのにはどうしても弱い。仄聞するところ、この展示の担当者も根っこは考古学の方ではなかったか。

 第2会場ではミーハー的興味の対象として、京極夏彦作品絡みで展示されていた荒井良の妖怪張り子と朝松健『ちゃらぽこ 仇討ち妖怪皿屋敷』を挙げておこう。
 荒井良の妖怪張り子は大昔に島田ギャラリーで開催された個展を見に行き、作品集である『化けものつづら』も買い求めたことがある。ギャラリーで個人蔵とされていた作品が実は京極氏蔵であることをかつての同僚(妖怪担当学芸員)に教えられた。
 朝松健は取り上げられている「ちゃらぽこ」シリーズ等のラノベ的時代小説で復活した感があるが、個人的には魔術小説やコズミック・ホラー時代が懐かしい(この方面の近刊がアトリエ・サード刊行の「ナイトランド叢書」に含まれていることを知り思わず発注!)。

 展覧会の内容とは関係ない部分で字数を費やしてしまったが、資料の展示密度が何となく考古学系のノリに近いなぁと感じた。それと、意外なところで柴田是真の名前を見つけて、ちょっとびっくりできたし、面白い展覧会だった。

4月下旬のミュージアム Part2 中之島香雪美術館の2

 第2期「美しき金に心をよせて」を仔龍と見に行く。
 第一印象は仏画と漆工及び屏風だけではなく、陶磁器も展示されている。初日ということもあってか、単眼鏡を持った専門家らしき人たちの姿もあった。

 個人的には今回も仏画に気になるものがあった。「普賢菩薩十羅刹女像」。仏画の中でも興味惹かれる種類の一つで、この種の作品を見るたびに、画面内の人数を数えてしまう。
 仏画の元ネタである陀羅尼品と普賢菩薩観発品の登場人物(お釈迦様以外)を単純に登場順に並べると、薬王、勇施の2菩薩、毘沙門天・持国天の2天王、十羅刹女と鬼子母神一党、普賢菩薩なので、最終的には菩薩3+天王2+羅刹女等11で16になるのではないかと思うのだが、たいていの作品は15。どうも鬼子母神がいないか、鬼子母神がいる代わりに羅刹女が9人になっているよう(専門家じゃないので、赤子を抱くかザクロを持っている人物がいれば、鬼子母神と判断してます)。この作品は前者かなぁと思うのだが、そのあたりは図録にも書いていない。ちなみに、図録を見るとこの作品は大和文華館で開かれた展覧会に出陳されていたようで、それならば一度見ているはずだが、すっかり忘れていた。
 なお、この作品では十羅刹女の中で、センター分け・ストレートヘアの人が気になる(一人だけ、髪型が違うので)。

 また、仏画だけではなく、信仰と美の結合である装飾経も気になるところ。「法華経 方便品」のように箔が散らされた料紙を用いるもの美しいが、「大般若経」のように紺紙に金泥の文字というのも捨てがたい。

 屏風では「柳橋水車図屏風」がゴージャスなのは確かだが、仔龍ともども気になったのが「日月桐鳳凰・竹孔雀図屏風」。太陽と月を金属板で作り、貼り付けているのもちょっと面白かったけれど、孔雀が写実的に描かれていたのに対し、鳳凰が何となく軍鶏に孔雀の色を乗せたという風で、架空のもの(見た事のないもの)を描くのは難しい。

 陶器では仁清「色絵忍草文茶碗」が口縁の波打ち具合と体部の釉と色絵の具合がいい感じだったのだが、面白さという面では「色絵花唐草文鱗形香合」が良かったかも。

 なお、今回も近代に作られた作品(日本蒔絵合資会社「波草花蒔絵文台・料紙箱・硯箱」)が展示されていて、村山コレクションが伝統技法の継承という面でも意義があるのかも。ちなみに、日本蒔絵合資会社には柴田是真もかかわっている。ちゃんと追っかけているわけではないけれど、私は柴田是真ファンです。

 第1期もそうだったのだが、技法や作品の細部を解説したパネルが丁寧に作られていて、判りやすい。何となく、某国立博物館の新館と仏像館をつなぐ回廊のパネルを思い出してしまった。第3期はいよいよお茶と焼物。何とか見に来たいものだ。

4月下旬のミュージアム Part1 中之島香雪美術館の1

 ビルの4階にある美術館。直通エレベーターの位置が少しわかりにくい。

 展示室は大きく三つの区画に分かれており、通常のウォールケース、村山龍平記念室、そして市中の山居というコンセプトで室内に構築された中之島玄庵という茶室で構成されている。

 最初に書いてしまうが、記念室で展示が分断されてしまうこと、中之島玄庵がお金が掛かっているのにフェイク感に満ちていることがちょっと残念(照明が時間経過により変化することもフェイク感に拍車をかけている気が・・)。レイアウトの都合もあったと思うけれど、記念室と玄庵をつなげた方がまだよかったのではないかと思う。また、入り口近くで導線がクロスするのもちょっと・・。ただ、記念室自体の展示は都市景観の移り変わりを知ることができるので、それなりに興味深いものではある。

 開館記念展は「珠玉の村山コレクション~愛し、守り、伝えた~」と銘打たれた展覧会は1年をかけて分野ごとにコレクションを紹介していくものでアイデアとして面白い。第1期「美術を愛して」はプロローグともいえる内容で、分野ごとの優品を展示していた。指定品も多く、見ごたえがある。

 個人的には、この展覧会を見学することで、自分が好きなのはこの分野(あるいは傾向)のものなんやと再確認できたのが大きな収穫。

 仏画では2種類の愛染明王(「愛染明王像」と「愛染曼荼羅」)に心惹かれた。彫像でも奈良国立博物館像の愛染明王像が好きなのだが、どうも別尊法というのと、五大明王からは少し外れる明王というのがツボらしい(孔雀明王も好き)。特に「愛染曼荼羅」の方は他の護法神も組み込んだ類例の少ないものらしい。儀軌にのっとって描かれるはずの仏画にこのような変異がもたらされる理由というのが知りたいと思う。

 焼物関係では黄瀬戸が好きなことを再確認。大昔、城関係の展覧会で安土桃山時代の出土陶磁器を扱うことがあったが、その時から黄瀬戸が気になっていることを改めて思い出した。それと、もう一つ気になるのが、安土桃山時代から江戸時代初めの朝鮮半島から将来された茶碗。わざわざ沓茶碗を半島に発注している。朝鮮通信使も絡んでくるこの手の茶碗の貿易(?)が茶の湯の精神とは別次元で商売でもあったことを示しているようで興味深い。

 一緒に行った仔龍は鳥の描かれた作品を中心に眺めていた。お好みが竹内栖鳳の描くスズメなので、様式化されすぎた花鳥図やプロポーションが実際の鳥とは異なる絵は気に入らなかったよう。曽我蕭白の鷹図では鷹にダメ出ししたが、画面の下に描かれた鶉はOKとか、中国の花鳥図はOKらしい。まあ、自分なりの判断基準があるのはいいことだと思う。

今月の本・雑誌(2018年4月)

 気分転換も兼ねて、途中で購入が止まっていたコミックを買い足す。アニメの出来も良かったし。図録とか新書もちょっと調子に乗って、買ってしまう。
 
雑誌類
 『ガンガンJoker』5月号
 
図録
 『弥生の美』、『怪談皿屋敷のナゾ-姫路名物お菊さん-』
 
単行書・ブックレット・他
 『古代史講義-邪馬台国から平安時代まで』

小説・コミックス・他
 『魔法使いの嫁』5~9巻、『ストライク・ザ・ブラッド APPEND』1・2巻

地を這う日々(201804下旬-2)

 久しぶりに外で作業。現地を観察してみると、アリバイ作りのような状況で、なんとなく虚しい。原因が良く判らないまま、体調不良が一週間以上続き、出社するのが嫌になる。色々な意味で落ち着かない雰囲気が職場に満ちている。

 仕事上では細やかながら年下の人たちから評価してもらえることがいくつかあり、少しは気がまぎれる。同僚からも「下から頼られる方が良いですよ」と励ましてもらう。

 高校とのコラボ授業、最初の打ち合わせをする。前回分の生徒さんのアンケートを見せてもらうと思いのほか評判が良い(中にはダメ出しもあったけれど)。
 内容を変えるには時間がないので、少しだけ資料を付け加えて、前回とほぼ同じ内容で行うことに決定。ただし、今回対象となる生徒さんたちは前回の生徒さんに比べて大人しいらしい。前回以上に反応を引き出す努力がいるようだ。
 今回は残念ながら守護精霊を帯同することができない。けれど、代わりに大地母神を召喚できたので、前回とは違った意味で心強い(笑)。

 2週続けてHAL大阪に行く。今度は体験入学の日。仔龍はMayaというソフトを使った3Dアニメーションの体験授業。Mayaは簡単に言うと、3Dで作ったキャラの最初のポーズと最後のポーズを設定すれば、途中の動作を計算してくれて、アニメーションが出来上がるというもの。横で見ていても、なかなか面白い。昼食は学校が用意してくれたが、案内状にはビュッフェとあったが、ほか弁だった。

 専門学校の後は、再び中之島香雪美術館へ。2期目の初日を見に行く(別掲)。貸してもらった『ナショナリズムの昭和』を読み始める。面白い。

 黄金週間が始まって、一人ぶらぶらと姫路文学館に行く(別掲)。その帰り、商店街のはずれで「MARGUERITE SPOON」というお店を見つける。スコーンやクッキーのほか、ナッツ類も置いていて、なかなか面白そう。イートインがあったので、スコーンを買って食べる。おいしい。

 心の支えになってくれている方々に簡単にマフィンを焼いてみる。型を少しばかり小さくしようが、渡す相手は限られてしまうけれど、少しでも喜んでもらえるなら、それでいいのだ。

20180430muffin

 最終日、ささやかな幸運を感じる出来事があった。JRが大幅に遅れたことで舞い込む幸せもあるのだ。

聞いた音源
 まだまだ、キング・クリムゾンが続く。
「Epitaph」、「In The Wake Of Poseidon」とくれば、不穏さと抒情性が結実した「Starless」。

 
 KING CRIMSON / In The Court Of The Crimson King(1999;1969) / Pony Canyon
 KING CRIMSON / In The Wake Of Poseidon(1999;1970) / Pony Canyon
 KING CRIMSON / Lizard(1999;1970) / Pony Canyon
 KING CRIMSON / Island(1999;1971) / Pony Canyon
 KING CRIMSON / Larks' Tongues In Aspic(1989;1973) / Pony Canyon
 KING CRIMSON / Starless And Bible Black(1989;1974) / Pony Canyon
 KING CRIMSON / Red(1989;1974) / Pony Canyon

地を這う日々(201804下旬-1)

 仔龍が進学を希望している専門学校の説明会に二人で出かける。基本的には就職率100%という話と入試制度の話、そして一番問題となる学費の話。なかなかいい値段で、教育ローンを組むしかないかと思う。
 仔龍のリクエストで、エキマルシェに入っているこななというパスタ屋さんでランチ。美味しかったけれど、私はがっつり肉が食べたかったと心の声。

 説明会の後、中之島香雪美術館を初めて訪れる(別掲)。美術館を後にして、大阪駅までローソンをまわりながら歩く。星のカービィとローソンのコラボグッズを探す旅。いくつかのグッズを見つけ、結果的にキーホルダー二つを買わされる羽目になる。
 それはいいとして、この日の問題は帰りの電車。架線断線に伴って最寄駅周辺の私鉄が運転休止。明石から振替輸送のJRに乗り換え、姫路からは振替のバス。バスを待ち、最寄り駅にたどり着いたころに、運転が再開される。散々な日。
 家に戻り、改めて近所のローソンまで仔龍を連れていく。グッズを手に入れ、仔龍は大喜び。

 帝都での異変により、玉突きで交通事故のような人事異動。色々な意味で途方に暮れる。先日、『レコード・コレクターズ』誌をくれた同期もその対象。この雑誌をくれた時には既に話は出ていたのだろう。下々のものが何を言おうが無駄なのだろうが、まったく筋が通っていない(少なくとも現場の声は踏みにじられている)。

聞いた音源
 キング・クリムゾンが続く。各音源でリマスターした時期が違うので、iTuneに取り込んだときの音圧が異なっていて、音量調整が必要となる。
「Epitaph」の"Confusion will be my epitaph(混沌が我が墓碑銘)"で音量を上げる。

「Epitaph」の良い音源がなかったので、メロトロンの美しさでは双璧をなす「In The Wake Of Poseidon」。officialの音源を貼ってみる。

 KING CRIMSON / In The Court Of The Crimson King(1999;1969) / Pony Canyon
 KING CRIMSON / In The Wake Of Poseidon(1999;1970) / Pony Canyon
 KING CRIMSON / Lizard(1999;1970) / Pony Canyon
 KING CRIMSON / Island(1999;1971) / Pony Canyon
 KING CRIMSON / Larks' Tongues In Aspic(1989;1973) / Pony Canyon
 KING CRIMSON / Starless And Bible Black(1989;1974) / Pony Canyon
 KING CRIMSON / Red(1989;1974) / Pony Canyon

地を這う日々(201804中旬-2)

 同期の友人と後輩二人という結構レアな組み合わせで呑みに行く。その席で同期の友人が『レコード・コレクターズ』2018年2月号をプレゼントしてくれた。キングクリムゾンの特集号。iPod nanoに入れていたキングクリムゾンを集中して聞きだしていたので、シンクロニシティに驚く。でも、雑誌で取り上げられていた20枚超えのボックスセットなんて、とても買えない。

 分布調査の帰り。少し疲れたので、時間給を取る。ちょっとすっきりしたので、お菓子を作ってみることにする。スパイスを加えたサツマイモのパウンドケーキ。12個しか焼けなかったので、ゲストに回した分、自分で食べる分は無し。配布先には悦んでもらえたようなので、良しとしよう。ある人に小さめの型を貰ったけれど、作る数が少し増えたからといって、配布先を増やすつもりはないことは明言しておこう。まあ、数が増えることで自分で食べる分は確保できるから、一度は同じ型を買い足して使ってみてもいいかも。

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 職場に向かう途中の遊歩道で、明るい茶色のトラ猫を見かけるようになった。元は飼い猫だったのか、妙に人懐っこい。餌をやるわけでもないのに、足元にまとわりついてくる。ちょっと病気なのかもと思いつつ、少しの間だけでも相手をしてしまう。

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 展覧会の準備状況を少し覗きに行ったら、開会式前日だというのに後任の同僚が一人でキャプション並べをやり始めていた。さすがにそれはないよなぁと思いつつ、手伝うことにした。まあ、それは良いとして、私がいるのに気が付いた課長を含む他のメンバーから何のツッコミも入らなかったのはどういうこと?

 展覧会の開会式の日、別件の出張で奈良方面へ。結構ヘヴィな話。主担当の職員さんには「国や県が止めとけと言ってますから」という理由で、余分な仕事を回避するよう伝える。私の立場では、間接的な援護しかできそうもない。何をおいても、体を壊さないようにしてほしい。
 同じ日の夜、明石で課の歓送迎会があった。すっきりとメンバーが揃わなかったけれど、それなりに楽しい会であったのは確か。前に明石で呑んだ時は最寄り駅までの終電に乗り遅れ、2キロ歩く羽目になったが、この日はちゃんと終電に間に合う。

聞いた音源
 KING CRIMSON / Epitaph(1997) / Pony Canyon
 KING CRIMSON / Earthbound(2002;1972) / Pony Canyon
 KING CRIMSON / USA(2002;1975) / Pony Canyon
 KING CRIMSON / In The Court Of The Crimson King(1999;1969) / Pony Canyon
 KING CRIMSON / In The Wake Of Poseidon(1999;1970) / Pony Canyon
 KING CRIMSON / Lizard(1999;1970) / Pony Canyon
 KING CRIMSON / Island(1999;1971) / Pony Canyon
 KING CRIMSON / Larks' Tongues In Aspic(1989;1973) / Pony Canyon
 KING CRIMSON / Starless And Bible Black(1989;1974) / Pony Canyon
 KING CRIMSON / Red(1989;1974) / Pony Canyon

地を這う日々(201804中旬-1)

 週の始まりは自虐ネタとブラックジョーク。自分でもテンションがおかしいが、そうでもしないと逆に精神的に安定しない。仔虎ほどではないにしろ、私自身の人間関係スキルには問題があることはそれなりに自覚している。しかし、人との距離の取り方が人とどう違うのかが良く判らない。

 多少鬱屈することがあり、それと体力を戻すために久しぶりに夜の散歩を再開。三日坊主に終わらないようにしない。
 川沿いの道は、車の音以外にも鳥の鳴き声や魚の跳ねる音などが時折聞こえてくるのが、何となく楽しい。数年前、かなり落ち込んでいた時期には、同じ道を歩きながら、橋から飛び降りたら楽になるなぁとも考えていたが、今は鬱屈しているといっても、そこまでは思い詰めていない。

 中虎が出かけてしまったので、久しぶりに丹波・三田方面へ一人で車を走らせる。兵庫陶芸美術館で「弥生の美」展を見学ののち、兵庫県立人と自然の博物館で「最古の石器とハンドアックス-デザインの始まり」展を見る。

 「弥生の美」展は考古学的な解説はアリバイのようにあるものの、考古学的な脈絡は排除されている。自分にはできない展示であることは確か。個人的には山王遺跡出土の擬流水文を施した土器が気になった。櫛描文(直線・波状)も併用されていたので、わざわざヘラガキで流水文状の模様を描く意味が良く理解できない。やはり、文様には描き方も含めて、デザイン以上ものがあるのかも。あと、西日本の中期の加飾壺は垂下口縁のものを選んでもらいたかったなぁ。

 「最古の石器とハンドアックス」展。東京大学総合研究博物館で行われたものの再構成。どのような感じで再構成されているのかが気になって、見学。
 石器に関しては、展示ケースとパネルごと持ってきていたので、石器展示そのものの再現性は高い。ただ、会場自体の形が違うこともあって、頭骨化石は単純に覗きケースに並べられていた。
 レイアウトの違いよりも気になったのは、照度が全く異なっている点。三田会場は明るい。東京会場では、石器が展示台に樹脂状のもので直接固定されているのにまったく気付かなかったのだが、ここではよく見えた。結構、大胆な手法。それと、向こうでは撮影禁止だったような気がするのだが・・、ここではOK。会場の写真は↓。
 この2ヵ所で先日までの上司と大学・職場の先輩に遭遇。先輩はこのブログを読んでくれているようで、カメラを買ってから写真がキレイになったとお褒めの言葉をいただく。

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 ガレージの居候ネコはどこかへ行ってしまったが、季節の移り変わりとともにツバメがやって来た。古い巣を大鶏老が撤去してしまったので、巣を一から作り直しているようだ。巣が一日でも早く完成し、無事繁殖できること祈ろう。

聞いた音源
 CARPATHIAN FOREST - Black Shining Leather2007(1998) / Peaceville Records(Avantgarde Music)
 KIX・S / S.T.(1991) / Apollon Inc.
 KIX・S / LES=BEAT(1992) / Apollon Inc.
 KIX・S / One Night Heaven(1992) / Apollon Inc.
 KIX・S / Virginity(1992) / Apollon Inc.
 KIX・S / Mother(1994) / Apollon Inc.
 KIX・S / Body(1995) / Apollon Inc.
 THE KIX・S / Sunrise(1997) / BMG Japan
 改めて聞き直すと、ストレートなラブソングのようで同性への想いをつづっている曲も含まれていて興味深い。自分では全作品を押さえていると思っていたが、「Gorgeous」(1996)というアルバムが抜けている。1996年といえば、大震災の翌年。復興調査班にいた頃なので、CDショップを覗く余裕もなかったのかもしれない。

低空飛行の日々(201804上旬)

 四月に入ったばかりで、家の近くの桜並木は満開。いつものことながら、桜のトンネルが美しい。しかし、満開が早い分、散るのも早くなるのは必然でもある。

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 昨年度にやり残したデータ入力のため、早めの出勤を続ける。暖かくなったせいか、東群、西群とも朝早くからネコを見かけるようになった。

東群のネコ
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西群の三毛ネコ

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 新しい配置先での日々が始まる。仕事に慣れる前にいきなり躓いて、深く静かに落ち込む。この一年は長くなりそうだ、

 ということで、あまり書けることがないまま、日々が過ぎていく。仔龍デザインのポスター・チラシで告知されていた観桜会の日は大荒れの天気になり、桜のトンネルも日曜日にはすっかり葉桜のトンネル。

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聞いた音源
 LED ZEPPELIN / Remasters(1990) / MMG Inc.(Atlantic Records)
 「Communication Breakdown」、「Babe I'm Gonna Leave You」、「Nobody's Fault But Mine」、「Stairway To Heaven」あたりが何だか胸に沁みる。でも、天国への階段があるにしても、私にはそれを昇る資格などありはしない。

今月の本・雑誌(2018年3月)

 3月は出張のついでではあったが、久しぶりに純粋に見たいと思った展覧会を見て、その図録を買った。モチベーションを加速してくれた同僚に感謝。
 虎屋文庫の『和菓子』が届くと、年度末が来たなぁという感じがする。速攻で代金を振り込む。

雑誌類
 『和菓子』第25号

図録
 『うつわに隠された物語-装飾付須恵器の世界-』、『きのくに縁起絵巻の世界』、『きのくにの歩み-人々の生活と文化-』、『熊野』、『唐代胡人俑-シルクロードを駆けた夢-』、『姫路文学館ガイドブック』
 
単行書・ブックレット・他
 『フィールド図鑑 日本の野鳥』

低空飛行の日々(201803下旬-2)

 いよいよ最後の週。来週からは出勤日が平日になる。3年間月曜が休みの暮らしを続けてきたので、リズムが狂う。今までは余裕があった循環器内科と神経外科の受診が、土曜の午前中に重なることもあるだろうし、面倒だなぁ。
 それと仔龍のPTAの集まりが、結構平日に開催される。今以上に休みにくくなるかもしれないが、体育大会と文化祭には校内や駐車場の立ち番があるので、休めるように仕事を調整しないと。

 職場で三六協定の会議。結果的火中の栗を拾うことになった。自分で仕事を増やしてしまった(orz)。

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 年度途中で他課に移ってしまった同僚のささやかな送別会。名残は尽きないが、仕方がない。次の職場はうちとも関わりが深い施設なので、ご縁はきっと続いていくだろう。宴の最後に、記念の和菓子をいただいた。ご指示のあった通り、ちゃんとお皿に空けて食する。花弁の散った羊羹、見た目も、味わいも素敵だ。

 後任になる同僚と仕事の引継ぎ。手広くやっていた(やらされていた?)ので、引き継ぐ内容も多岐にわたるが、取り敢えず夏の企画展と文化庁の整理指導関係を優先。企画展についてはチラシのラフのラフみたいなものをイラレででっち上げる。整理指導については、情報交換会にも出てもらうことにして、送別会の際に場所をセッティング。

 文化庁の整理指導。無償貸し付けを受ける物品の納入もあり、ばたばた。それでも整理指導については、一通り終了し、指定に向かっての道筋が見えてきた。調査官と一緒にうちのボスに挨拶に行ったら、「指定の時には君は担当者じゃないだねぇ」と高笑いされ、愕然とする。自分が望んで担当を離れるわけではないっ。その後、調査官に「最後まで一緒にやりたかった」とフォローされる。

 情報交換は盛り上がった。ただ、課長が絶好調なのが、少し気に障る。課長がやらかさなければ、私がこの案件の担当をすることもなかったことはちゃんと覚えておいてほしいものだ。その上、最後の最後で担当を外したことも。

 学芸課最後の日。気分的にはジェットコースターのような日。自分の至らなさで絶望を味わった後、改めて手を差し伸べて機会を与えてくれた同僚、その同僚とともに、私のつたない展示解説に付き合ってくれた退職する同僚のおかげで、いい思い出ができた。二人とも面白い解説で新たな発見ができたと過分な評価をしてくれた。この日の苦渋と甘露を忘れなければ、新たな配属での一年を乗り切っていける気がする。

 朝から珍しく東群のネコが日向ぼっこしていた。ネコにとってもいい時期になったのかも。
 
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 駅から会社までの遊歩道。場所によっては、桜が満開。

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聞いた音源
 TorN / 凍音-tone-(2007) / Arcangelo
 SABBAT / Satanasword(2000) / Iron Pegasus
 ポルカドットスティングレイ / 全知全能(2017) / A UNIVERSAL SIGMA

低空飛行の日々(201803下旬-1)

 モチベーションはダダ下がりで引継ぎ書類を作り、関係各所に連絡。身辺整理も始める。次の部署では専門書が基本的に必要ない上、本を置いておくロッカーもないので、展覧会準備のためかき集めた書籍やコピーの類は持ち帰ることとなる。整理が悪い上、3年間で結構溜まっていて嫌になる。
 中虎の実家のお墓が職場からさほど遠くないところにあるので、墓参りの帰りにいくつか荷物を持ち帰る。続いて、実家の墓参りも済ませる。

 姫路文学館の「江戸文学コレクション」展と「明治150年記念 収蔵品でたどる明治の光と影」展、兵庫県立歴史博物館の「ふろくの楽しみ」展を見る。
 文学館の展示を見ると、江戸時代や江戸時代生まれの人にとって、漢文学が教養の一部であったことを再認識する。近代以降の「国」文学とは違った世界が広がっていたのだろう。そして、それは陶磁器のモチーフを理解するうえでも必要なことなのだが、そこまで手が回らないまま、二度目の学芸課生活も終わってしまうのだ。
 姫路文学館では偶然同僚と遭遇。そういえば、彼の人は昨年度までここに勤めていたのだ。二言三言挨拶を交わし、私は配置転換の挨拶も含めて、歴史博物館へ。
 歴史博物館の展示はほとんどが入江コレクションから構成されていた。大きなコレクションだけに、切り口がいろいろある。歴博でコレクションを受け入れ、一次的な整理をした際に歴博に在籍していたので、感慨深い。同期の人からうちの職場についていくつか忠告を受ける。まあ、忠告の内容は言われなくても分かっている事なのだけれどね。それでも、忠告にしたがい、身体も心も壊さないように気を付けることにしよう。こんなグダグダな私だが、気遣ってくれる方もいるようだし。

 「THE 姫路巨匠(マイスター)」という地場産業イベントの一部で、仔龍の学校との協働プロジェクトの発表会(レザーファッションショー)。人前に出ることが本当に苦手な仔龍はB.G.M.担当で、作品のモデルは下級生がやってくれた。
 仔龍デザインのリュックサック(前にも上げたけど)。蓋取り換え式。

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 カバン部門の製作作品。下級生はデザインだけではなく、実際の製作にも関わったとのこと。

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 イベント会場の屋上から見た姫路城。ある意味、ありきたりな構図。

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 姫路城内堀周辺で見かけたちょっと変わった模様のネコ。

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 内堀でも姫路神社付近で見かけたネコの群。丁度、餌をやっている人がいて、集まって来たみたい。ここもネコポイントだったとは。

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 備前門橋跡近くの船場川で見かけたコサギ。足指が黄色。

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聞いた音源
 ポルカドットスティングレイ / 全知全能(2017) / A UNIVERSAL SIGMA
 TorN / 凍音-tone-(2007) / Arcangelo

低空飛行の日々(201803中旬-2)

 会議に向け、夏の展覧会の実施計画案を作る。同僚から、「(案)だけで終わりちゃうか」と言われ、いやでも人事異動を意識してしまう(結果的に、本当に(案)で終わってしまった)。

 上司の暴走・迷走が止まらない。他の課からの情報を聞いてびっくり。他の課に言う前に、自分の課で説明するのが手順だと思うのだけど。

 内示があり、まさかの配置転換。このタイミングでその所属。あまりにも意外過ぎて、乾いた笑いしか出てこない。「豊富な知識を持っていることももちろん、君の将来も考えて」なんて、クソくらえだ!50半ばで将来も考えてなんて言われても、リアリティの欠片もない。全てが指の間から零れ落ちていく。精神的に墜落するところだったが、イベントの打ち上げとして計画していた呑み会と重なり、その参加者に支えられて墜落は回避。年度末まであと10日。大きな案件が一つ残っている上、引き継ぎ書も作らないと。

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 今月のお菓子作る。城川朝『いつでもマフィン』から「アップルシナモンマフィン」。でも、レーズンは嫌いなので抜き、リンゴは王林を使う。それにしても、大きめのフィリングを入れるお菓子は難しい。面倒だが、型に生地を入れてから、それぞれにフィリングを加えていく方がいいのだろうか。まあ、素人の焼くものなので、均質性を求められても、ちょっと困る。それと諸般の事情で、最低必要個数というのがあるため、レシピでは10個分の生地で個数2割増しにしたことを告白しておこう。

 今月末で職場を去る同僚の送別会をすることにした。昨年度からうちの課で働いていた方で、年度途中で理不尽な理由により他課に異動させられた人。本来ならば、課単位でするものだろうが、課全体となると送られる人が同席したくないと考えられるメンバーが入るので、忖度してメンバー限定で計画。

図書館で借りた本
 西尾維新『掟上今日子の家計簿』
 森見登美彦『夜は短し、歩けよ乙女』

朝散歩する東群の猫。

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公園の東側を縄張りにしているジョウビタキのオス。

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聞いた音源
 abingdon boys school / Howling-inch up-(2007)
 「手に入れたものがすべて過ちでも」
ACTION / Best of ACTION 1984-1986(1994) / フィリップス

低空飛行の日々(201803中旬-1)

 ホワイトデー、女子職員全員へのお返しは、別の人が担当してくれたので、私は個別にいただいた分のお返し巡礼。といっても、いただいた相手に合わせて、お返しを考えることはしてなくて、いつものパティスリー、しかも一律でご用意させていただいた。
 それなりの量の荷物になるため、いつもよりも早めの電車に乗ってみた。空いているので、息苦しさとかも感じないし、苛立たしさも減った。
 ホワイトデーの後も、2回ほど早い電車で出勤した。普段は通勤時間帯の違う同僚と話をしながら出勤したり、人気のない事務室でぼんやりするとか、資料を読むというのもたまには悪くない。ただ、気分的には楽になるものの、頚椎症の関係で眠りが浅くなっている上に早起きをしているわけだから、当然のことながら日中は眠い。
 それでも、月に2・3回は早い時間の電車に乗ってみるのも、精神的な均衡を保つためにはいいかもしれない。

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 職場で中村藤吉本店とかたねやのお菓子をいただいて食べる。特に中村藤吉本店のものは、仔龍が抹茶嫌いなため、うちでは買ったことがなかったので、嬉しかった。

 4月に行う予定の玉類の熟覧申請を準備したり、月末の埴輪の整理指導のデータを整える。別に何ともない書類のはずが、作成することで精神的に消耗していく感がある。この二つの案件は前任者がうまく身をかわした(?)結果、私の上に降ってきたもの。いずれも専門外であったが、それなりに積み上げて、最終段階を迎えたという自負はある。まだ、分からないけれど、最後の最後で指の間から零れ落ちていくとしたら、ちょっと切ない。

 仔龍のデザインした観桜会のポスターが駅貼りになった。観光案内所ではポスターを縮小したチラシも配布されている。でも、今年は桜の開花が早まるとの予報で、観桜会を待たずに桜は散り始めているかもしれない。ともあれ、ローカルタイトルとはいえ、採用されたのは大きい。

 COOLPIX A900で職場周辺の猫を撮ってみる。
 
 西群の猫にはあまり会わなくて、この三毛だけ。
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 東群の猫はいっぱい集まっているのだけれど、個体識別と言うか個体認識するまでには至っていない上、フラッシュなしで撮ったら、ブレブレの写真ばかりになった。とりあえず3匹だけ。
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 鳥の方も出会いは低調。何とか、カワラヒワの姿だけを捉えた。
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 最後は某漫画家さんの自画像しおり(ハンドメイド!)。『監督不行届』行き届きDVDボックスを貸してあげたら、そのお礼にいただいた。それにしても器用である。
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聞いた音源
 ポルカドットスティングレイ / 全知全能(2017) / A UNIVERSAL SIGMA
 甲斐バンド / +(プラス)シングル・コレクションVol.1(1990) / 東芝EMI
 甲斐バンド / -(マイナス)シングル・コレクションVol.2(1990) / 東芝EMI
 四人囃子 - 一触即発 +2(2007;1973) / HAGAKURE Records(東宝レコード)
 PARADISE LOST / One Second(1997) / Pony Canyon(Music For Nations)

低空飛行の日々(201803中旬ex2)

 COOLPIX A900の試行錯誤。このエントリの写真は「201803中旬ex」に載せた写真よりも1日前に前に撮ったもの。おっさん世代にとって、コンデジとはいえ、使い勝手の良さはスマホのカメラとは雲泥の差。ついつい撮影枚数が増える。

フルズームで月にうまくピントが合った。
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職場近くのモズ。
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職場近くのスズメ。
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職場隣の公園のハクセキレイ。
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