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書斎の住人

  • ヴァルキリー
    うちの部屋に棲息するフィギュアたち
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地を這う日々(0709~0715)

 協議とかが多かった週。久しぶりに少し外回り。史跡である古墳群を久しぶりに見る。大きな古墳で復元整備されていないものは、見た目が丘にしか見えない。

 中の人として共同広報インスタに投稿。今回のインスタをきっかけにネットでの広報や情報発信について改めて考え始める。

 仕事の帰り、後輩3人と呑みに行く。この日の話題はネットにおける情報発信のこと。いろいろ議論はしたが、とりあえず4人が同じ職場にいた時代に稼働していた非公式アカウントを再稼働させることになった。後輩たちと一緒にいろいろと試行錯誤してみることにする。年の離れたおっさんに付き合ってくれた後輩たちに感謝。

 職場近くの公園で、仔猫を連れたメス猫を見つける。仔猫の模様はすべて異なっていて、色々な系統が混じっているのだなぁと素直に思う。実に可愛い。

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 週末、二日懸けてミュージアム巡礼。兵庫県立歴史博物館で特別展「ふしぎジオラマミュージアム」の開会式に出席し、午後からは兵庫県立横尾忠則現代美術館「横尾忠則 画家の肖像」展、兵庫県立美術館「プラド」展を少し駆け足で回る。ちょうど、ミュージアムスタンプラリーが始まったところで、県立美術館で最初の関門である3館達成。オリジナル鑑賞ノート(いわゆる、測量用具のスケッチブック)を貰う。5色の中から選べるにもかかわらず、こちらの希望を聞かずに特定の色を押し付けようとするのを阻止し、ピンクをゲット。翌日、兵庫県立考古博物館で4館目を達成し、トートバッグを貰う。この分だとスタンプラリーは2周りは行けそうだ。
 ただ、県美では「県美プレミアム」(常設展)の方が興味深かった。手で見る造形シリーズ展「触りがいのある犬-中ハシ克シゲ」は面白いし、「ひょうご近代150年」展では私の大好きな荒木高子「砂の聖書」!!が出陳されていた!。加えて、秋に行われる「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」展も面白そう。

聞いた音源
 DEAD END / Zero(1989) / BMG Victor
 ANEKDOTEN / Vemod(1995) / Arcangelo
 人間椅子 / 二十世紀葬送曲(1999) / meldoc

地を這う日々(0702~0708)

 今週も相変わらず眠りが不安定。職場の七夕飾りに「おだかやなねむりがおとずれますように」と短冊をつるす。願いは届くだろうか?

 旧配属で、イベントの打ち上げ兼歓送迎会があった。課の歓送迎会のつもりで出席したら、部の歓送迎会の様相。何となく微妙な感触を味わいつつ、キャラの濃い人たちは回避して、久しぶりに会う方と歓談。妙にオタクな話題も出て、結構楽しかった。

 記録的な豪雨により、交通機関が乱れる。JRの予告運休もあったので、車で出勤。しかし、自動車専用道も一部不通となり、その影響で一般道路まで大渋滞。いつのも3倍近くの時間がかかってしまった。
 おまけにその日予定されていた仔龍のPTA行事も中止。連絡網のない学校のため、行事中止を連絡する手段がなく、役員は会場にはいかねばならない。徒労に満ちた一日。

 先ごろ運用が始まった共同広報インスタグラムだが、うちでは広報担当以外でも「中の人」になれることに。最初は死者は黙して語らずとシニカルに眺めているだけにするつもりだったが、担当者が色々抱え込み過ぎて痛々しいので、少しでも手伝えたらと手を挙げてしまう。
 ゆるゆると続けるはずの共同広報だが、本社は状況やタイミングに?がつく投稿するし、無反応の館(既に自社のインスタを持っている?)もあるわりには、うちはブログより数を多くとか言われているみたい。
 しかも、最近のうちのブログは「数打ちゃいい」って感じなので、それよりも頻度を上げるとなると、全然「ゆるゆる」じゃなくなるのではとツッコミを入れたくなる。
 担当者と相談して、とりあえず、夏のイベント前に私が投稿するネタを5つくらい考える。イベント開始後には、担当の許可も貰ったので、イベントの中身を紹介するシリーズもので行くことにする。どこまで続けられるかは、全然読めない。

 週末、予定していた島根行は、豪雨により高速道路が軒並み通行止めになってしまったので、断念。
 出雲弥生の森博物館は行く可能性があるが、島根県立美術館に行く理由が今は浮かばない。県立美術館でやっていた展覧会は神戸に巡回してくるので、観覧自体はできるけれど、「シンジ湖のシジミ汁」は神戸会場でも売っているのだろうか?
 苛立ち、不安や不満を安売りしていたコロナビールで流し込む。

 日曜、県立図書館の本が地元中央図書館に届いたので受け取りに行く。『都市と職能民』、『周縁文化と身分制』。報告書の執筆に必要なので、斃牛馬処理に関して基本的な事項を抑えるために借りたもの。
 図書館まで歩いていく。土曜までの天候は嘘のように、雲の切れ目から日が差してくる。暑いのはあまり好きではないが大雨が続いた後なので、青空に安心する。セミの声をこの夏はじめて認識する。自分では写真を撮っていなかったけれど、この日の青空の写真をいただいたので、縮小して転載。

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 汗を拭きながら、城見台公園の猫ポイントものぞいてみた。でも、声は聞こえても姿を見せない猫(仔猫?)とちょっと眼付きの悪いサバトラ1匹だけ。好古園の方まで回る元気はなく、ネコポイントを後にする。土曜に現地説明会が行われるはずだった、現場ものぞいてみたが、案の定、ブルーシートに覆われた状態で何も見ることはできなかった。

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聞いた音源
 BLACK SABBATH / S.T.(1997;1970) / Teichiku(Vertigo)
 BLACK SABBATH / Paranoid(1997;1970) / Teichiku(Vertigo)
 BLACK SABBATH / Master Of Reality(1997;1971) / Teichiku(Vertigo)
 BLACK SABBATH / Black Sabbath Vol.4(1997;1972) / Teichiku(Vertigo)
 DEAD END / Zero(1989) / BMG Victor

今月の本・雑誌(2018年6月)

 一般書籍は購入していないが、展覧会図録は結構購入している。2カ月続きで散財。

図録
 『春日大社のすべて』、『なら仏像館名品図録』、『仏像を観る』、『春日大社神々の秘宝』、『春日大社の甲冑と刀剣』、『春日権現記 増補版』、『セーヴル 創造の300年』、『視覚芸術百態』

地を這う日々(0625~0701)

 体調が良くない。左手の痺れが少しきつくなった。夜もあまり眠れない。職場でストレスチェックをしたら、「高ストレス状態」。冗談抜きでヤバい。心療内科とか受診した方がいいのか。
 その一方で、「診断書」書いて貰ったら、配置転換してもらえるかぁとも思う。だって、うちの職場には貴重な前例があるし。それは少し過激すぎるとして、七夕の笹が飾られているようなので、短冊にお願いを書いてみようか。

 今週は設計を作ったり、外部との調整をしたり、来週の打ち合わせ。来週、課長がほとんど出勤しないので、代理出席の会議が2件発生する予定。他に落ち込むことがあったけれど、極端な自傷趣味はないので、ここでは触れない。

 週の後半、私の自虐ネタに付き合ってくれる事務員さんが急に連続してお休みを取得。改めて、日頃のありがたさを感じてしまう。

 水曜日、一人で映画を見に行く。「仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判」。相変わらずの血飛沫。パンフレット売ってなかった、残念。

 うちの会社も含め、グループ8社による共同広報インスタグラムが、正式運用開始。まあ、内部に対する周知はないが、外部に対する広報ツールなので、中の人は知らなくていいという事かも。
 インスタグラムのビジネスアカウントについては、まったく知識がないが、共同アカウントを使って、各社の担当者が投稿することになるのかな。最近ではインスタグラムもWindows10のPCから利用できるようになったので、導入を決めたのかもしれない。
 ただ、広報担当が内容確認等のため、個人のスマホで共同アカウントにログインしていると、グループ他館の記事更新の通知やフォローしているユーザーの更新通知が個人のスマホに届いてしまって、大変なことになるのではと余計な心配をしてしまう。

 会社からの帰り、何匹かのネコを撮影。親に連れられた子ネコも発見。ただ、一匹だけだったので、無事に育っているのがその子だけということなのかも。

 土曜日、来週遠出する予定なので、繰り上げで循環器内科と脳神経外科に行く。循環器内科はまあいいとして、脳神経外科では握力を図る。今のところは大丈夫だ。ただ、自覚症状が進んでいることと前回のMRIから半年経っているので、次回診察の際に3回目のMRIを撮ることになる。

 土曜日の午後、姫路文学館で特別展「絵本作家いわむらかずおの世界」を見学。
 日曜日は竹貫墳墓群(古墳2基+中世墓2基)の現地説明会に行く。現地説明会の前に、朝来市埋蔵文化財センター古代あさご館「鉄の国・銀の国」展を見学。この四月からセンターに復帰した後輩とも久しぶりに会い、お互いの近況などを話す。
 竹貫墳墓群の調査はなかなか興味深いもの。但馬の現場をちゃんと見るのは5年ぶりくらいか。現場に向かう道すがら、自分が担当した遺跡が工事現場になっていて、判っていたこととはいえ、ちょっと感傷的になる。
 現地説明会終了後、豊岡市立歴史博物館で「温泉寺」展を見学。何となく、展示室が荒んでいたのが気になった。最後に、博物館前の酒屋に寄ってみる。ここは普段目にしない但馬や丹後の地酒がある。香住鶴「夏のにごり」と木下酒造「玉川Time Machine Vintage」を買ってしまった。

聞いた音源
Georges Devallee / Tournemire: Symphonies Pour Orgue(1990)
BLACK SABBATH / S.T.(1997;1970) / Teichiku(Vertigo)
BLACK SABBATH / Paranoid(1997;1970) / Teichiku(Vertigo)
BLACK SABBATH / Master Of Reality(1997;1971) / Teichiku(Vertigo)
BLACK SABBATH / Black Sabbath Vol.4(1997;1972) / Teichiku(Vertigo)
MY DYING BRIDE / The Angel And The Dark River(2003;1995) / Peaceville Records
MY DYING BRIDE / As The Flower Withers(1992) / Caroline Records

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地を這う日々(0618~0624)

 月曜、朝の仔龍は登校拒否モード。行く行かないを繰り返し、時間休を取って車で送っていくことを決めたところで、8時前。緊急地震速報が鳴り響き、それなりに大きな揺れ。家と実家に被害がないことを確認して、仔龍を高校まで送っていく。まあ、車で家を出たことが幸いし、職場に無事たどり着く。
 電車が各社とも大幅に乱れ、お昼前になって職場にたどり着いた方や、職場にも来れず、家にも戻れないという状況に陥った方もいたようだ。

 火曜、この日の朝も仔龍とバタバタ。この日は外せない出張が入っていたので、月曜のようにはいかない。結局、仔龍は自主休校。手続きとしては、私が学校に電話しないといけないので、面倒なことこの上ない。
 午前中、地元というべき場所での協議の後、午後からは先週出来した不幸な出来事の現場へ。まあ、その場でのことは書かないが、天気予報をにらんで木曜日と金曜日で対応することとなる。

 水曜、職場で書類を片付け、現場に行く用意をする。雨の中、両手に機材を抱えて帰る。

 木曜、夏至。不幸な出来事の後始末を始める。朝、バタバタしていて、飲み物を忘れ、午前中は水分補給ができなかった。夏至、里と森の境界、朦朧としかかった意識の三点セット、せめて妖精には会えれば良かったのだが、目の前には散文的な現実だけがある。後始末は初日でほぼ目途が付き、次週には持ち越さずに済むことになった。
 ただ、気温が高かったことと久しぶりに一日外にいたこともあって、体へのダメージが・・。家に戻っても、少し足元がふらつく。年は取りたくないものだ。
 
 金曜、午前中で現地での後始末を終える。後は書類手続き上の問題となる。会社に戻る途中、有年考古資料館を見学する。職員の方に話しかけられ、最初は誰か判らなかったのだが、途中で同僚(先輩)の奥さんだと分かり、驚く(おそらく、初対面)。失礼はなかったとは思うが・・。

 土曜、仔龍のAO入試に付き添い、梅田まで行く。お昼はパスタ。仔龍と大阪に来るとパスタばかりを食べることとなる。私は肉食いたい。
 入試の間、阪急梅田店のデパ地下へ。malt whiskey barにするか、craft beer barにするかで迷った末、後者で1杯だけビールを呑む。Riegele醸造所のdunkel。昼間から呑むビールは特に美味しい。
 仔龍の試験は本人によると手ごたえがあったらしい。試験の後、国立国際美術館で「視覚芸術百態」展を見学。現代美術を19のテーマに分けて展示している。テーマが複数だと、何となく気になったり、気に入る作品が見つかるので、門外漢の私にとっても興味深い。それと仔龍という感性の敏感な鑑賞者が一緒であることも面白い点である。
 BAHNHOFというカフェでケーキとコーヒーを楽しんでから、再び阪急のデパ地下へ。
 BREWDOGの「Jack Hammer IPA」、伊勢角屋麦酒の「ねこにひき」、ERDINGERの「Dunkel」を買う。

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 日曜、昼間は仔龍と二人。家に居る仔龍は引き籠りで一日中ソファで寝ている。そのため、私が寛ぐスペースがなくなる。昼食の時間になっても、起きているのか寝ているのかわからず、何を食べたいかを聞いても返事をしない。そうこうするうちに時間だけが過ぎていった。
 今の部署に移って、仕事自体にもストレスを感じているが、一人で寛げる月曜を失ったことによるストレスもかなりのもの。暴力的な気分になったので、図書館に本を返すついでに、家を飛び出す。

聞いた音源
 DEAD END / Dead Line(2009;1986) / Danger Clue Entertainment
 DEAD END / Ghost Of Romance(1987) / Victor
 DEAD END / Shambara(1988) / Victor
 DEAD END / Zero(1989) / BMG Victor
 DEAD END / Metamorphosis(2009) / Danger Clue Entertainment
 DEAD END / Dream Demon Analyzer(2012) / Avex Entertainment

地を這う日々(0611~0617)

 月曜の昼、解放感を味わいつつ、中之島香雪美術館の展示も絡めて、織豊期から江戸時代初期のお茶碗について一席打つ。熱心な聞き手を持つと話も弾む。
 夜、体育大会に持っていくマフィンを焼く。ジャナッツのエヴェレストチャイ入りのミルクティーマフィン。

 火曜の朝、マフィンの一部を職場に持っていく。昼の雨で体育大会の順延が決定。夜、西明石で調査官を囲んで呑み会。楽しい会であったのは確かだが、福島県ネタになると、置いて行かれることになってしまう。

 水曜の朝、身から出た錆の味を噛みしめる。思い切り苦いけれども、ほんの少しだけ甘くもある。昼から夕方にかけて、断続的にかつ、場所も移動しながら池田古墳の出土品とまみえる。結局、歯医者の予約には少し遅れる。
 夜、FGOのイベントが始まる。仔虎、仔龍、私の3人がそれぞれガチャを引く。仔虎・仔龍ともお目当てが来たようで、私は沖田オルタ×2、岡田以蔵、来る。パールバティの宝具レベル上がる。李書文はいつの間にか宝具レベルMax!
 この日あたりでガレージのツバメが巣立ち。とはいっても、まだ飛び方がぎこちなく電線に止まって、時々親鳥に餌を貰っている。ただ、ヒナ(若鳥)たちが出入りを繰り返す中で、巣はボロボロに壊れてしまった。

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 木曜、いつもの時間より早く出て仔龍の高校に向かう。学校に着いてから、考えてみれば、車で来る人は臨時駐車場が開場時間に来ないと車が止められないが、公共交通機関で行く私は8時に学校に着いている必要はなかったなと、気付かなくてもいいことに気付いてしまう。順延になったにもかかわらず、8時には既に受付を待つ保護者の列ができている。単純にすごいなぁと思ってしまう。
 体育大会は問題なく行われ、あれだけ文句を言っていた仔龍も頑張っていた(出場する種目が連続していたにも関わらず)。マフィンも無事配布することができた。大会終了後、PTAの雑用をしていたら、課長から「超不幸の電話」が掛かってくる。
 夜、昼間の疲れでうたた寝。週末には見せると約束していたレポートを書き上げるため、夜鍋する。
 なお、この日から仔虎はオーストリアへ海外研修に行った。自分の研修なのに主体的に準備せずにFGOのイベントをやり続け、中虎をイライラさせていたのだが、無事に研修を受けることができるのだろうか。

 金曜の朝、ネコ使いさんと一緒になり、通勤路の公園でネコの写真を撮る。朝の時間帯に活動するタイプも何匹かいるようだ。何かを期待しているようだが、あいにく餌の持ち合わせはない。

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 昼間は昨日出来した超不幸な電話の件について、課内で整理。来週火曜日に現地立会の方向で調整が進む。何日かは現地に行く必要が出てくるかもしれない。、

 土曜の朝、6時前の電車で梅田に向かう。目的は「星のカービィ☆プププトレイン」のイベント(キャラクターグッズの販売)に参加するため。8時前に会場に着いたら、すでに並んでいる人がいた。10時の会場までの間、「春日大社のすべて」展の図録を読んだり、FGOのイベントをして過ごす。
 開場時間が来ると、5~6人ずつが2分ほどのインターバルを置いて、順番にグッズ売り場へ。仔龍は予算に限りがあるので、何を買うかを迷っていたが、中には迷いなくカゴにグッズを入れていき、福沢さんを数枚使われる方もいた。マニア恐るべし。思ったより男性率が高かったなぁ。お買い物の後は、会場に飾られた立て看板や設定資料集の写真を撮りまくった仔龍であった。なお、予算はオーバーして、結局当初予算の4割程度を追加で私が負担することとなった。
 昼食後は大阪歴史博物館「堀田龍之助」展、東洋陶磁美術館「セーヴル」展を続けて見学。東洋陶磁に行くために、初めて京阪電鉄中之島線に乗車。なにわ橋駅構内にアートスペースを見つけて、都会はすごいなぁと思う。通りかかった時、ちょうど大阪城天守閣の学芸員さんが幕末の京都と大阪についてレクチャーしていた。
 仔龍はお疲れだったので、デパ地下に寄ることなく、帰宅。中虎は由布院に行っているし、何となくばかばかしくなってコロナビール×2+インドの青鬼。呑んだくれる。

 日曜の朝、昨夜呑み残したIPAを飲み干し、立派な酔っ払いの出来上がり。昼前にちょっといいことがあったので、昼食の時にも同じIPAを一缶追加。
 昼過ぎ、郵便局に歩いて行く途中で、ネコの親子を発見する。カメラを持って戻ってくると、親猫はいなくなっていたので、子ネコだけの写真を撮る。やはり、可愛い。

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 家から出たついでにコンビニでグランドキリンの「雨のち太陽、ベルジャンの白」を買う。今の欝々とした気分も、このエールの名前みたいになればいいのに。
 エール片手にお借りしていた大冊『ナショナリズムの昭和』を読み切る。内容は本当に面白かったのだが、自分自身の集中力が続かず、ご厚意に甘えて、当初の予定より1か月も長くお借りすることになってしまった。来週にはお返ししないと。

聞いた音源
 AEROSMITH / O,Yeah! - Ultimate Aerosmith Hits(2002) / Geffin Records

地を這う日々(0604~0610)

 月曜、脳神経外科に通院。痺れが少し強くなった自覚がある。指先だけではなく肘から先に恒常的な痺れを感じるようになった。薬の量を増やすかと聞かれたが、もうしばらく今の量を続けることにする。一応、運動機能には障害が出ていないが、来月からは握力を測定する予定。身体が動くうちに、好きなことはやっておきたいものだ。

 週末に思い立ったマフィンづくりを実行する。今回は、基本のマフィンにメイプルチップを混ぜ込むだけという簡単なもの。いつものメンバー(「瞬殺」さんと入れ替わりの新メンバー含む)にお渡しする。一応、好評だったようなので、私もうれしい。ただ、次のリクエストが・・・。

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 今の部署の面倒なところは、外部とのやり取りで急なスケジュール変更があること。今週は現地協議1件のはずが、代休明けに出勤したら2件目が登場。2件目の協議に行く現場は馴染みの室内作業員・調査補助員の方がいらっしゃるので、急遽簡単なお菓子を焼くことにする。小さいのを作るのが面倒だったので、チョコチップを入れたマフィン生地をハーフのパウンド型で焼く。2台できるので、1台が現場、1台を職場に持っていく。メイプルマフィンとは一部配るメンバーを変更。それなりに評判は良かったようだが、感想を言っていただいていない方もいるので、本当のところは判らない。感想のないところに、次はない。

 週末、久しぶりに考古学研究会岡山例会に参加する。今回は何となく発表の内容に魅かれて、車を飛ばした。岡山についてから、FacebookやSMSで岡山にいることを発信したら、二人の方から、もっと早く連絡するよう注意される。ただ、この日の岡山行きについては、仔龍のAO入試の日程如何では中止になる可能性もあったので、仕方がないところもあったのだ。ちなみに、仔龍のAO入試は23日に確定。

 岡山の行き帰り、車の中で音量を上げて音楽を聴いていたら、体は高速道路の状況に反応して、車を操っているのに、意識の一部がどこかに跳んでいき、瞑想しているような気分になって、なかなか心地よかった・

 自宅ガレージのツバメのヒナは順調に生育中。4羽のヒナがいるのだが、仔龍は1羽減ったという。しかし、前回の写真(5/26)の時点から4羽だし、数は減っていないとと思う。

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 数日おいて、再度撮影。すっかり親鳥と同じような大きさになり、羽毛も生えそろってきたよう。巣立ちも近い。

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 最寄り駅の駅舎でもツバメ生育中。こちらはうちのガレージよりも孵化が少し遅く、一羽多い分、成長も少し遅れているようだ。

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図書館で借りた本
 月村了衛『コルトМ1847羽衣』
 半年近く待って、ようやく借りることができた。借りて読んでいる大冊が終わりに近づいてきたので、タイミングとしては良かったかも。

聞いた音源
 Andre Isoir, Les Demoiselles de Saint-Cyr & Emmanuel Mandrin / J.A.Guilain : Quatre suites pour le Magnificat(1997) / Radio France
 Andre Isoir / Airs & danses de la vieille Europe(1987) / Arion
 Ensemble Organum / OCKEGHEM : Requiem(1993) / Harmonia mundi

地を這う日々(0528~0603)

 相変わらず、誤字・脱字・変換ミスが残ってしまう。で、気付くたびに、修正。

 調査委員会。出席したものの、やっぱりスタンスの取り方がわからない。というか、基本的に聞いているだけの立場だということがはっきりした。会議資料の出席者名簿を見ても、「関係機関」というよく判らない分類(オブザーバーでもないんだ)。始まる前の席替えで、本庁担当者の隣になり、こっそり相談しながら会議に臨めたのは吉。

 今週で「瞬殺」さんが就職のため、北陸方面へ行くこととなり、職場を去る。形ばかりだが、デパ地下で焼菓子を買い求める。お菓子を渡した際に気付いたのだが、これまでは廊下ですれ違いざまに一言・二言交わす程度だったので、普通に話をするのはこれが最初だったのだ。お菓子作り再開のスイッチを押し、作ったお菓子を毎回喜んでくれた人だが、なんだか不思議な縁だった。
 ちなみに選んだお店を訪れたのは6~7年振りだったが、セット商品のパッケージが一新されていたように感じた。自宅用のパウンドケーキも買い求めたが、その箱もおしゃれな紙箱になっていて驚く。

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 今週は2回呑み会があった。1回目は火曜日。会議の帰りに本庁の後輩二人と今の課の後輩一人の4人で呑みに行く。本庁の後輩の一人は、一年間一緒に現場をやっていたこともあったのだが、普通に呑みに行ったのはこれが初めてかも。一応、会計検査の打ち上げも兼ねていたけれど、そんなことは関係なく、盛り上がり、結局2次会へ。気が付いたら、終電の時間になっていた。
 木曜日は別の後輩が企画した呑み会。玉突きで本庁に行った同僚の慰労会ということだったが、その後輩が呑み会を企画するということが初めてで、周りの理解としては「裏設定」があるのではないかと密かに思っていた。
 ただ、結果的にはそんな裏設定はどうでもよくなった。主賓が最近はまっているおっさんずラブというドラマの話題が起点となって、BL絡みの話に発展し、バカな話に終始した。
 問題は2次会で、ちょっと思い出したくない。大勢の中の一人にあの人がいる分には問題はないですが、5人以下の中にあの人が含まれていたら、今後は遠慮したいと真剣に思った。

 北播磨方面に分布調査に行く。天候不順で一時はどうなるかとも思ったが、強行することにした。集合場所が地産地消商品で有名なところのすぐ横だったので、昼食を用意せずに出かけたら、まさかの定休日。コンビニからも遠く離れており、結果的に巻きずしどころか、昼食は山歩き(ちょっとだけだけど)の後までお預けということになってしまった。我ながら、詰めが甘い。

 金曜日に、本当なら昨年度にスタートしているはずだった企画の会議。配置転換により、主担当は外れたものの、「橋渡し役」的なポジション?ということで、企画メンバーには残留。まあ、これについては何とかなりそうな感じであるが、その席で連携授業の事について、研究紀要に執筆せよとのお達し。2回目の授業をする前に言ってくれていたら、一緒にやった高校の先生とも打ち合わせができたのにとは思ったが、もう一度会うことになっているので、その際に相談することにしよう。

 週末は奈良方面に出かけ、奈良国立博物館で「春日大社のすべて」展を見て、春日大社国宝殿を初めて見学する。修学旅行シーズンなので、やたら生徒の数が多い。二つの博物館をハシゴしたのち、いつものベトナム料理店で昼食。結構消耗してしまったので、そのまま帰宅。

 日曜は本当にぼんやりしていて、録り貯めていたアニメを見たり、先日の飲み会で話題になった「おっさんずラブ」最終回を見て過ごす。自堕落な日。そして、ふと思いついて、マフィンを焼くことを決めた。

聞いた音源
 Andre Isoir, Les Demoiselles de Saint-Cyr & Emmanuel Mandrin / J.A.Guilain : Quatre suites pour le Magnificat(1997) / Radio France
 ANNAL NATHRAKH / Hell Is Empty And All The Devils Are Here(2008) / Perfect Crime Records
 ANNAL NATHRAKH / When Fire Rains Down From The Sky, Mankind Will Reap As It Has Sown(2005) / Earache
 DEAD END / Dead Line(2009;1986) / Danger Clue Entertainment
 DEAD END / Ghost Of Romance(1987) / Victor
 DEAD END / Shambara(1988) / Victor
 DEAD END / Zero(1989) / BMG Victor
 DEAD END / Metamorphosis(2009) / Danger Clue Entertainment
 DEAD END / Dream Demon Analyzer(2012) / Avex Entertainment

今月の本・雑誌(2018年5月)

 朝松健を久しぶりに買ってしまう。しかも、クトゥルーもの!。その他、展覧会図録も何冊か買ってしまった。散財の月。
 
雑誌類
 『月刊みんぱく』3~5月号、『ガンガンJoker』6月号

図録
 『線路はつづく-レールでたどる兵庫五国の鉄道史』、『発見! 遺跡のどうぶつたち』、『山にくらし いのり たたかう』、『国立民族学博物館展示案内』、『太陽の塔からみんぱくへ-70年万博収集資料』、『香雪美術館名品撰-茶道具編』、『香雪美術館名品撰-絵画・書跡編』

単行書・ブックレット・他
 『ひと目で見分ける287種 野鳥ポケット図鑑』(頂き物)

小説・コミックス・他
 『Faceless City』、『アシッド・ヴォイド』

兵庫県立美術館、香雪美術館、神戸市立王子動物園

ジブリの大博覧会
 県立美術館の貸館事業。開館時間前から長蛇の列であった。

 気が進まないまま来てみたけれど、アニメージュ・ナウシカ世代であるため、ジブリに一定の思い入れがあるし、実際に劇場で見ている作品も多いから、展示はそれなりに面白かった。

 じっくりとは見ていないものの(人多いし)、この展示の目玉は、各作品のコピーをめぐる鈴木プロデューサーと糸井重里とのやり取りや映画の宣伝に関する品々。
 いくつも候補が挙げられたタイトルのフォント、各作品の車内吊り広告・新聞広告が並べられた展示はなかなか興味深いものだった。

 展示の後半は「スタジオジブリ空とぶ機械達展」。ジブリアニメというか宮崎アニメの乗り物は飛行機械だけに限らず、ゴデゴテしたところとシンプルなところの絶妙な混合比に味がある。展示自体は懐かしく面白かった。
 ただ、この展示の導入部分に「空へのあこがれ」という人類の歴史に関してのイラストボードがあり、金属器使用の開始を説明した部分に描かれていた「弥生時代の銅矛」は明らかに平形銅剣。誰もチェックいれへんのかぁとちょっと悲しい。

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 次の貸館事業は「いもとようこの世界」。夏休み期間にさらなる集客を図るという感じである。

明治の刀工 月山貞一
 館蔵品を主体にした展覧会だと勝手に思っていたのだが、そうではなかった。大阪歴史博物館の所蔵品が多く含まれ、刀剣の展覧会としては通有の「個人蔵」も複数あった。

 今回の展示は、刀から美術品収集の道に入った村山龍平と、その同時代となる大阪月山の始まりを取り上げるとともに、大きな時代の変化により、刀装具以外の金工作品へシフトした職人も紹介している。

 祖父が美術刀剣のコレクターで月山貞一(二代目)、月山貞利を所持していたと思う。「日本号」という名槍の模作の倶利伽羅龍の彫刻が印象的だった。だから、私にとっては「月山派=刀身彫刻」であったが、展示を見てその思いを強くするともに、古刀の模作や様々な作風の刀を作っていることに感銘を受けた(小烏丸造のものとか)。

 また、刀装具のコレクションがコレクションボックスというべき「刀装具箪笥」、「小柄笄箪笥」にきっちりと収められているのが印象に残った。

神戸市立王子動物園
 香雪美術館の帰り、王子動物園の前を通ると言ったばかりに、仔龍の一言で寄ることになる。

 ここに来るのも久しぶりで、閉まっている(改装中)獣舎や住人のいなくなった獣舎もいくつかあって、時間の流れを感じさせた。

 王子動物園は天王寺動物園ほど大々的な改修が行われていないが、水禽舎は観察デッキをcageの中に取り込むなど、博物館でいうところの露出展示的な手法がとられていたのが興味深い。また、全ての獣舎にあるわけではないが、手書きポップ風の解説版もそれなりの数が認められた。

 手作りポップ風の解説版は、その動物自体の説明とその動物のエサ(メニュー)を示すものがセットになっているようだった。その中で少し大げさだけれど、衝撃的だったのがマヌルネコのメニュー。テキストにはしないけれど、写真を載せておきます。マヌルネコは中央アジアに生息するネコで、何となく平べったい体形がキュートだけど、確かに肉食獣なのだよね。

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 仔龍は鳥好き(哺乳類も好き)ではあるけれど、食物連鎖は当然の事実として受け入れているので、こういう方面には取り乱さない。インターンシップで動物園に行って、「調理室」で生きたヒヨコが段ボール箱に入れられているのを目撃しているしね。マヌルネコのメニューを見た感想は「深夜アニメだったら、モザイク入っている」と「商品として流通してるんや」でした。

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 あと、王子動物園では動物園サポーターということで獣舎にサポートしてくれた団体・会社などのプレートが掲示されている。
 その中で、シロフクロウのサポーターが松陰中学校だったのが面白かった。松陰といえば白い夏服、プレートには白い制服のイラストが添えられていたから、「白」つながりでのサポートなのだろうか。何となくほっこりした。

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地を這う日々(0521~0527)

 昨年度の引継ぎ案件でちょっと爆発。そもそも根本的に調査が必要かどうかも怪しい。それに昨年度調整していた時期では到底調査できないし、人手不足で仕方がなかったとはいえ、仕切り直し。

 本庁の後輩が展示パネルの作成にやって来たので、次週に迫った調査研究委員会の打ち合わせをする。まあ、私の立場としては、オブザーバー参加で、単に作業の一端を請け負っているだけだから、もう一方の当事者である市との距離感がつかみにくい(どこまで担当者に助言するのかも含め)。
 それはそれで済ませることができたのだが、パネル作りにすっかり巻き込まれる。まあ、調査研究委員会以外の話もできたし、メインでパネル作りに駆り出されていた、もう一人の同僚にも後で感謝されたし、それなりに気分転換にもなった。

 いよいよ連携授業。前日に前回手伝ってもらった同僚にシナリオをチェックして貰うとともに不安を打ち明けたら、返ってきたのは力強い励ましの言葉。立ち会ってもらえないけれど、エンチャントの呪文は今回も有効。
 それに当日手伝ってもらった同僚はある意味、私以上に経験が豊富な人だから、付き添ってもらって心強い。
 で、肝心の連携授業だが、自己判断では前回と同様にうまく回ったものと思う。担任の先生とも2回目なので、それなりにコンビネーションも備わってきて、流れが悪くなりそうになると、先生のアドリブも入る。
 それに、何よりも子供たちが楽しそうにしていたように思う。付きそってくれた同僚にも、パッケージとしていけるのではないかと過分な評価をいただき、学芸課時代の積み残しが一つ終わった。
 ただ、博学連携の新しい形として、館の将来にかかわる試行だと個人的には思っているけれど、観客動員や展覧会とは直接絡まないので、今のところ館のブログ等で紹介される予定はない(現在の体制では、数年前とは異なり、広報担当の取材のない事案は載らない)。
 翌朝、前回手伝ってもらった同僚に画像を見せながら、報告することもできたし、復命書もまとめて、自分サイドの作業は終了。後は生徒たちのアンケート結果と当日の映像データを貰い、7月の全歴研研究大会の発表を聞きに行くだけ。夜、一人祝杯(あるいは認知度の低さにヤケ酒)をあげる。
20180524cheers

 知り合いの方から、ダブったからということで久保田修『ひと目で見分ける287種 野鳥ポケット図鑑』をいただいた。持ち歩けるサイズなので、便利だが、取られる前に仔龍に差し上げよう。

 週末、兵庫県立美術館「ジブリの大博覧会」(貸館)、香雪美術館「明治の刀工 月山貞一」、神戸市立王子動物園をハシゴ。
 それぞれに見どころはあったが、プレーリードッグがやたら写真慣れしていて、可愛い。でも、私にはぐーたらなチンパンジーがお似合い。しかし、一番の衝撃はマヌルネコ。それは他のミュージアムの事も含め、別稿で。
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 ガレージのツバメの巣で、無事ヒナがかえる。無事育ってくれるといいなぁ。
20180526swallowsnest

聞いた音源
 Kei Koito / Buxtehude & ...(2007) / Claves Records
 Kei Koito / Sonates pour Orgue : C.P.E.Bach(1991) / Harmonic Records
 9mm Parabellum Bullet / Vampire(2008) / EMIミュージック・ジャパン
 JUJU / いいわけ(2017)
 JUNNA / Here(2017)
 9mm Parabellum Bullet / インフェルノ(2016)
 9mm Parabellum Bullet / サクリファイス(2017)


隠岐の黒曜石 島根県立古代出雲歴史博物館

 マニアックな展示だなというイメージだけを持って、見学に臨んだ。見学前は「隠岐の黒曜石」だけでどうやって展示室を埋めるのだろうと思っていたのだが、展示はタイトル以上の広がりを持っていたものだった。

 北海道、長野、佐賀、大分といった隠岐以外の黒曜石産地の資料が展示され、時代についても旧石器・縄文時代だけではなくそれ以降の時代も扱っている。
 また、中国地方に関しては、旧石器時代集団が遊動するルートが、各遺跡に残された石器の石材の割合から大きく東回り・西回りになること、いずれもが最終地点として隠岐を含むことが示されていた。
 さらに隠岐に関しては、大きく3か所に黒曜石の産出地があること、分析によりその区別が可能なこと、全ての産出地の石材が加工されて集積された「積み出し港」ともいうべき遺跡があることが紹介されていた。
 また、隠岐での発掘調査(久美高丸遺跡)や黒曜石による石器製作のビデオも流されていた。

 そういう意味では、黒曜石をキーにして後期旧石器時代から現代にいたる人々の営みを考古資料から再構成しようとした展示といえるだろう。確かにマニアックではあったが、旧石器時代のことをあまり知らない私にも楽しめた展覧会だった。

 最後に個人的に印象に残ったものを挙げてみると、申し訳ないことだが、北海道白滝遺跡群の大型石刃や接合資料、そして神子柴遺跡出土の美しい尖頭器であったことを告白しておこう。なお、展示室入り口には黒曜石製尖頭器を象った「顔嵌め」(北海道からの借用品だとか)があり、なかなかシュール。私も記念撮影をしたのだが、その写真の公開は控えておこう。

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神子柴遺跡出土の尖頭器

地を這う日々(0514~0520)

 月曜日、いよいよ会計検査。少し遅れて始まり、結局本庁の担当者と二人で係官に対峙することとなる。それからの2時間半については、内容的には大したことではないかもしれないが、ここに書くべきことではないだろう。ともあれ、指摘事項がなく、追加資料の提出も求められなかったのは僥倖であった。県庁と検査会場の間にあるバラ園で薔薇がキレイに咲いていた。

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 火曜日、何も考えず、日常から逃げ出す。といっても、日本海側に展覧会を見に行っただけ。
 予定通り、島根県立古代出雲歴史博物館で開催されていた企画展「隠岐の黒曜石」は見学できたものの、事前のチェックが甘く、もう一つの見学予定であった島根県立美術館は休館日。いつものように、maru cafeでお昼を食べたり、展示を見ながら色々考えた結果、青谷上寺地遺跡展示館に行くことにした。
 島根県内の山陰道はそれなりにつながっているけれど、鳥取県内はまさに工事中の部分もあって、グーグル先生の指示にもちょっと現状とは違うところがあって、少し余計に時間がかかってしまった。それでも展示館には無事たどり着けたし、途中の道の駅(大山恵みの里)で、頑張った自分に大山Gビール(ペールエール・スタウト・ヴァイツェン)、家のお土産と職場で特にお世話になっている方のお土産を買って帰る。

 水曜日、ある意味で日常業務に戻る。しかし、先週末にバタバタして通院できなかったこともあって、結局時間休を取る。時間休は取ったものの、駅についてみるとJRがかなり遅れていた。まあ、電車が遅れたのは不運かもしれないが、この後、災い転じて福となる的な状況が訪れたことは忘れずにメモしておこう。気分が高揚した状態で姫路まで過ごす。

 木曜日、丹波方面で協議。少し時間があったので、丹波竜化石工房に寄ってみる。4年前にもこの場所に来ているのだが、見学した覚えがない。ちなみに、その後、2年前にリニューアルされたようだ。結論から言えば、人と自然の博物館のサテライトみたいになっていた。協議の後、まさゆめさかゆめでラスクと塩とチーズのバウムクーヘンを購う。

 金曜日、通常モードで仕事をしていたら、午後に面倒な案件発生。わが社の周りは史跡なので、総務にもそのあたりはちゃんと認識してもらわないと。慌てて書類作成し、本庁に連絡して、相談する。「気付いたもん負け」という言葉が頭の中をグルグル、マジで涙が滲んでくる。先週から貧乏くじ引いている感じが続き、気分の上下が激しい。そんな中、連携授業の打ち合わせ。今回はイマイチ高揚感がないが、本番に向けて気持ちを整えていきたいものだ。

 土曜日、ぼんやりして過ごす。録画してあった映画を見たり、ブログの記事を描いたりするも、借りていた本は読めていない。夜、ヤッホーブルーイングの「僕ビール、君ビール 裏庭インベーダー」(Easy Hop Cream Ale)を飲む。爽やかな感じではあったが、イマイチ印象が薄い。少し冷やし過ぎたのが問題だったのか、それともヱビス、プレモル黒と呑んで、3本目だったのが悪かったのか。限定商品だが、もう一度試してみよう。

 日曜日、朝から定期演奏会に行く中虎を送ったり、親族のところへ法事に入ったり、バタバタして過ごす。その合間にKALDIで製菓材料(体育大会および月例配布向け)を買い足す。この日は川祭りで、夜は花火大会。少しだけ打ち上げ花火を見に行く。花火というのは動画ならともかく、写真を撮るのは難しいものだ。

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聞いた音源
 SABER TIGER / Paragraph(1997;1991) / Fandango Records
 SABER TIGER / Paragraph 2(1997;1994) / Fandango Records
 SABER TIGER / Paragraph 3 -Museum-(1998) / Fandango Records
 MANDRAKE / Unreleased Materials Vol.1(1997) / Belle Antique
 MANDRAKE / Unreleased Materials Vol.2(1997) / Belle Antique

太陽の塔からみんぱくへ 国立民族学博物館

 久しぶりに行った国立民族学博物館。招待券を持って行ったのに、そのことを忘れて入館券を購入。年は取りたくないものだ。
 
 今回の展示は復活した太陽の塔に合わせて、1970年の万国博物館にまつわる民族資料の収集活動を紹介するもの。

 特別展示棟1階は螺旋状にしつらえられた導線に沿って、1階には各地域ごとの収集活動の紹介とそれにより収集された資料が並ぶ。
 誤解を恐れずに言ってしまえば、展示されている資料自体は常設展示で類似資料を目にしたことのあるものが多く、新鮮味はない。ただ、収集された状況について説明されていることが今回の展示のポイントであろう。
 地域別に任命された収集責任者は、立場や学問的系統が異なり、収集方針もそれなりの自由度が与えられていたようで、そこが面白かった。それは展覧会図録を見直していて、改めて思うことでもある。
 個人的にはアメリカ地域の担当者に興味がある。というのも、私にとっては南アメリカ考古学の入門書やアメリカ考古学の紹介書の著者や翻訳者の名前が並んでいたからである。アメリカにおいては、考古学が人類学の一分野がであることを改めて思い出す。
 個人的に一番印象に残ったのは資料でも、その収集担当者ではなく、壁面に大きく掲げられた収集予算の概算表。各地における旅費や滞在費、資料購入費の大まかな内訳が示されており、確か合計は6億円以上(1970年代当時)となっていたように記憶している。単純にすごい事業だったのだと思う(この表は図録には掲載されていない)。
 もう一点は前回更新の時に少し触れたが、source community、cultural sensibilityという単語。これはアメリカの資料のところで紹介されていた言葉で、前者は民族資料を実際に使用していた集団、後者は博物館資料といえども、その公開に当たっては使用していた集団の意向を尊重しようということらしい。
 特にアメリカでの資料収集は、資料を使用していた集団から直接入手したものではなく、既に博物館資料となっていたものや民族資料を扱う業者から入手したもので、資料に付随する付加情報が抜け落ちていたらしい。
 民族学博物館では一部の資料について、source communityの人々を博物館に招いて資料を熟覧してもらい、その文化的情報について改めて語ってもらうという活動も行っている。その中で、cultural sensibilityの問題が生じ、一部資料については映像・実物とも非公開ということに決まったようだ。

 2階は収集資料の中から、仮面類と彫像類を抽出して展示していた。仮面類は基本的に壁面展示で地域別に並べてあった。その中で、大物(体の一部までも覆うようなもの)は部屋の中央部に露出展示されていた。大物の中には国内の資料で妙にエキゾチックなものがあって、南~東南アジア的風情があったが、小さなキャプションには「日本」とあるだけで、どこのものかはよくわからなかった(ちなみに図録にも記載がなかったしなぁ)。ただ、警備の人が「トカラ列島での収集品だ」と他の来館者に説明している声は聞こえた。

 なお、2階では展覧会関係のイベントとして、楕円形の台紙に観覧者が気に入った仮面を描いたり、似顔絵を描いたりし、それを壁面に飾る活動を行っていた。お世話をしているのはMMP(みんぱくミュージアムパートナーズ)の皆さん。誘われたのだけれど、時間がなかったので、パスしてしまった。

 同様の理由で、常設展示ものぞけなくて、近いうちか、次の展覧会にはもう少し時間の余裕をもって訪れたいものだ。

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地を這う日々(0507~0513)

 一応、カレンダー通りの休みだったはずだが、疲労感に満ちた連休明けとなった。

 天候不順。雨の日は普段より痺れが強く感じられる。頚椎症を自覚してから、初めての梅雨を迎えることになるのが、今から不安だ。

 あかし市民図書館の指定管理者に業界の先輩が転職しているということで、現場協議の後、挨拶に伺う。久しぶりにお目にかかったが、お元気そうで、仕事を楽しんでいる感じだった。興味深いお話を伺い、閉架書庫も見学させていただいた。多謝。
 しかし、発掘調査報告書や展覧会図録が「灰色文献」として図書館司書の講座等では等閑視され、通常の図書館では保管されにくい現状にあることを伺い、愕然とする。

 後輩からBCCで会計検査に関するメールが来る。文中には一言も書いていないが、明らかに「手伝ってほしい」というお願いが透けて見えた。仕方がないので、出張の予定を繰り延べ、検査当時の立ち合いも含めて、手伝うことにした。自ら悪いものを招き寄せている気がする。

 会計検査に加えて、身内の不幸もあり、ストレス解消のため予定していた日曜の一人旅も予定の変更を余儀なくされる。

 木曜日にやたらと関係者の多い現場の開始立会を終えた後、夕方から検査対応の打ち合わせ。その結果に基づいて、資料の検索と複写。金曜日から日曜日はある意味怒涛の展開。

 金曜日は職場の宴会があり、資料準備が遅々として進まない焦りの中、変なテンションのまま、気が付いたら少し飲み過ぎていた。

 土曜日の午前中は検査準備に明け暮れる。本来業務から言えば、この日準備していた資料は前にいた課の仕事だが、その課の人たちは自分たちの仕事だとあまり感じていないようで、その態度にイラつく。それでも、事務補助の人を回してもらって資料準備。
 午後から仔虎の学校のPAT評議会。評議会の後、少し時間があったので、兵庫県立歴史博物館で特別企画展「線路はつづく」を見学し、その担当者である同期と立ち話。同期は展覧会立ち上げで忙しかったこともあるが、例の玉突き人事異動の件を認識してなく、情報が周知・共有されていない事に驚く。
 夜はPTAの歓送迎会。本部職員の人とはほとんど話していないが、隣が仔龍の担任と同級生のお父さん、同じテーブルには同学年で同じ部会の人たちで固められていたので、人見知り傾向のある私にとっては居心地がよく、楽しく酔えた。ただ、その結果として、お菓子作りの話となり、来月の体育祭の時にマフィンを作る約束をしてしまった。

 日曜日、朝から資料準備の仕上げ。前日にコピーしてもらった資料をセットしていたら、いくつか誤りがあり、ストレスが最高潮に。楽しそうに談笑する他課の女子職員の笑い声にさえイライラして、怒鳴りそうになる。さすがに実際に怒鳴ってしまうとすべてが崩壊してしまうので、深呼吸して心を落ち着かせる。そんな中、何とか昼前には資料が整い、職場を後にする。

 天候が急変し、土砂降りの中、車を飛ばす。神戸市埋蔵文化財センターで企画展「山にくらし いのり たたかう」を見学し、続いて国立民族学博物館で特別展「太陽の塔からみんぱくへ-70年万博収集資料」を見る。展覧会の感想は改めて記事にするとして、source communityとかcultural sensibilityという言葉を覚える。天候は大荒れだったが、民族学博物館と民芸館の間にあるバラ園がキレイだった。

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 博物館見学の後、親戚の通夜に参列。近年、こちらが迷惑をかけた形で疎遠になっていたが、さすがに最後のお別れだけをすることにした。ちょうど、出張でこちらに来ていた弟も一緒にお別れをすることができた。弟と別れ、湾岸線を飛ばして自宅に戻る。夕食の後、いつの間にか意識を失っていた。

聞いた音源
 ORESAMA / Hi-Fi POPS(2018) / Lantis
 PAY MONEY TO MY PAIN / Gene(2013) / Vap
 EXODUS / Another Lesson In Violence(1997) / Century Media

地を這う日々(0501~0506)

 連休の谷間、上司から極めて嫌味な物言いをされて、気分を害する。まあ、その場に居合わせた第三者からも「あの物言いは酷い」と同情していただいたので、私の被害妄想というわけでもない。自分が作り上げたシステムを、さも自分は関係ないように他者に語らせるやり方は不誠実に感じられる。

 ちょっと変わったメンバー&少人数で呑みに行く。玉突き人事の話とか、前述の上司について、同席者から酷評を聞く。まあ、納得する点が多いことが職場として終りかけている兆しなのかもしれない。まあ、台湾のみやげ話とかもあったし、呑み会自体は楽しかったことは付言しておこう。

 課のノートパソコン(Windows7)のウィルスソフトが期限切れだったので、Microsoft Security Essentialsに入れ替える。そこまでは良かったのだが、回線速度の問題なのか定義ファイルの更新が進まない上、1年以上windows updateもせずに放置されていたこともあり、windows自体の更新も必要だということが判明。仕方なく、自宅の回線でアップデートをすることにしたが、これが悲劇の始まり。結局、フレッツ隼につないでも、段階ごとに再起動が入ることもあって、全てのアップデートに6時間近く掛かってしまった。

 アップデートで疲労困憊した後、ミルクティーマフィンを焼いた。三日間前に焼いたばかりだというのに我ながら勤勉。第一義的にはかつて同じ課で働いていた人が博物館に来るので、お土産代わりにしてもらうためだが、それに加えて、何人かに配布することにした。材料も型も在庫一掃。

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 ちなみに、前述の方が来館するのに合わせて、課の歓送迎会をして下さいと同僚にお願いしていたのだが、すっかり忘れられていた。昨年度まで所属していた課は基本的に親睦度が低かったのだが、ここまでとは思わなかった。課から出された身としては、それなりに、精神的ダメージ大きい。

 連休も終わろうとする頃、課題を先延ばしにしていた仔龍が衝撃の発言。ポスターを描かないといけないのに、学校に用具一式を忘れてきたらしい。中虎に言えば、お小言を食らうのは必須なので、中虎のいないところで私に言ってきた。なかなか強かである。で、連休最終日に近くの文房具店で筆とポスターカラーを購う。まあ、消耗品ではあるのだけれど、もう少ししっかりしてほしい。

 連休最終日、仔龍と文房具店に行く前にご近所猫ポイントに寄ってみる。するとしばらく姿を消していたシュヴァルツが戻ってきていた。クシャミはしていたが、毛並みは良かったので一安心。

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 借りている第30回和辻哲郎文化賞一般部門受賞作の保阪正康『ナショナリズムの昭和』はGW中に読み終わらなかったので、引き続き貸してもらうことに。
 この賞に興味がわいたので、過去の受賞作を調べてみる。一般部門・学術部門とも興味深いものが多いが、我が家にある今橋理子『秋田蘭画の近代』が第22回一般部門受賞作だった。
 それと第13回一般部門受賞作の稲賀繁美『絵画の東方』も読んでみたい。理由はこの人が「月間あいだ」に連載していた研究ノートが結構面白かったから。ただ、『絵画の東方』に関しては3部作の第2作目で、しかも市の図書館には第1作目である『絵画の黄昏』はあるが、第3作目『絵画の臨界』は架蔵されていないことが判明。サブタイトルからすると第3作目が一番面白そうではある。まあ、架蔵されてなくても購入希望を出せばいいのだけれどね。

聞いた音源
 私の痛みに対してお金を払ってほしいものだ。
 PAY MONEY TO MY PAIN / Gene(2013) / Vap
 KING CRIMSON / Red(1989;1974) / Pony Canyon
 KING CRIMSON / In The Court Of The Crimson King(1999;1969) / Pony Canyon
 MANDRAKE / Unreleased Materials Vol.1(1997) / Belle Antique
 MANDRAKE / Unreleased Materials Vol.2(1997) / Belle Antique

4月下旬のミュージアム Part3 姫路文学館

 特別展「怪談皿屋敷のナゾ-姫路名物お菊さん-」を見学する。会場は2カ所に分かれており、第1会場だけなら平常展料金で見学することができる。

 大雑把に展示の構成を述べると以下のようになる。

 第1会場は皿屋敷系怪談の分布状況と、その中でも播州に関わるものの紹介、第2会場では引き続き播州以外の地の皿屋敷系怪談の紹介と芸能や文学、美術の分野における皿屋敷系怪談の紹介が行われていた。

 第1会場での注目は、皿屋敷系怪談の分布図。根が考古学なので、集成とか分布図というのにはどうしても弱い。仄聞するところ、この展示の担当者も根っこは考古学の方ではなかったか。

 第2会場ではミーハー的興味の対象として、京極夏彦作品絡みで展示されていた荒井良の妖怪張り子と朝松健『ちゃらぽこ 仇討ち妖怪皿屋敷』を挙げておこう。
 荒井良の妖怪張り子は大昔に島田ギャラリーで開催された個展を見に行き、作品集である『化けものつづら』も買い求めたことがある。ギャラリーで個人蔵とされていた作品が実は京極氏蔵であることをかつての同僚(妖怪担当学芸員)に教えられた。
 朝松健は取り上げられている「ちゃらぽこ」シリーズ等のラノベ的時代小説で復活した感があるが、個人的には魔術小説やコズミック・ホラー時代が懐かしい(この方面の近刊がアトリエ・サード刊行の「ナイトランド叢書」に含まれていることを知り思わず発注!)。

 展覧会の内容とは関係ない部分で字数を費やしてしまったが、資料の展示密度が何となく考古学系のノリに近いなぁと感じた。それと、意外なところで柴田是真の名前を見つけて、ちょっとびっくりできたし、面白い展覧会だった。

4月下旬のミュージアム Part2 中之島香雪美術館の2

 第2期「美しき金に心をよせて」を仔龍と見に行く。
 第一印象は仏画と漆工及び屏風だけではなく、陶磁器も展示されている。初日ということもあってか、単眼鏡を持った専門家らしき人たちの姿もあった。

 個人的には今回も仏画に気になるものがあった。「普賢菩薩十羅刹女像」。仏画の中でも興味惹かれる種類の一つで、この種の作品を見るたびに、画面内の人数を数えてしまう。
 仏画の元ネタである陀羅尼品と普賢菩薩観発品の登場人物(お釈迦様以外)を単純に登場順に並べると、薬王、勇施の2菩薩、毘沙門天・持国天の2天王、十羅刹女と鬼子母神一党、普賢菩薩なので、最終的には菩薩3+天王2+羅刹女等11で16になるのではないかと思うのだが、たいていの作品は15。どうも鬼子母神がいないか、鬼子母神がいる代わりに羅刹女が9人になっているよう(専門家じゃないので、赤子を抱くかザクロを持っている人物がいれば、鬼子母神と判断してます)。この作品は前者かなぁと思うのだが、そのあたりは図録にも書いていない。ちなみに、図録を見るとこの作品は大和文華館で開かれた展覧会に出陳されていたようで、それならば一度見ているはずだが、すっかり忘れていた。
 なお、この作品では十羅刹女の中で、センター分け・ストレートヘアの人が気になる(一人だけ、髪型が違うので)。

 また、仏画だけではなく、信仰と美の結合である装飾経も気になるところ。「法華経 方便品」のように箔が散らされた料紙を用いるもの美しいが、「大般若経」のように紺紙に金泥の文字というのも捨てがたい。

 屏風では「柳橋水車図屏風」がゴージャスなのは確かだが、仔龍ともども気になったのが「日月桐鳳凰・竹孔雀図屏風」。太陽と月を金属板で作り、貼り付けているのもちょっと面白かったけれど、孔雀が写実的に描かれていたのに対し、鳳凰が何となく軍鶏に孔雀の色を乗せたという風で、架空のもの(見た事のないもの)を描くのは難しい。

 陶器では仁清「色絵忍草文茶碗」が口縁の波打ち具合と体部の釉と色絵の具合がいい感じだったのだが、面白さという面では「色絵花唐草文鱗形香合」が良かったかも。

 なお、今回も近代に作られた作品(日本蒔絵合資会社「波草花蒔絵文台・料紙箱・硯箱」)が展示されていて、村山コレクションが伝統技法の継承という面でも意義があるのかも。ちなみに、日本蒔絵合資会社には柴田是真もかかわっている。ちゃんと追っかけているわけではないけれど、私は柴田是真ファンです。

 第1期もそうだったのだが、技法や作品の細部を解説したパネルが丁寧に作られていて、判りやすい。何となく、某国立博物館の新館と仏像館をつなぐ回廊のパネルを思い出してしまった。第3期はいよいよお茶と焼物。何とか見に来たいものだ。

4月下旬のミュージアム Part1 中之島香雪美術館の1

 ビルの4階にある美術館。直通エレベーターの位置が少しわかりにくい。

 展示室は大きく三つの区画に分かれており、通常のウォールケース、村山龍平記念室、そして市中の山居というコンセプトで室内に構築された中之島玄庵という茶室で構成されている。

 最初に書いてしまうが、記念室で展示が分断されてしまうこと、中之島玄庵がお金が掛かっているのにフェイク感に満ちていることがちょっと残念(照明が時間経過により変化することもフェイク感に拍車をかけている気が・・)。レイアウトの都合もあったと思うけれど、記念室と玄庵をつなげた方がまだよかったのではないかと思う。また、入り口近くで導線がクロスするのもちょっと・・。ただ、記念室自体の展示は都市景観の移り変わりを知ることができるので、それなりに興味深いものではある。

 開館記念展は「珠玉の村山コレクション~愛し、守り、伝えた~」と銘打たれた展覧会は1年をかけて分野ごとにコレクションを紹介していくものでアイデアとして面白い。第1期「美術を愛して」はプロローグともいえる内容で、分野ごとの優品を展示していた。指定品も多く、見ごたえがある。

 個人的には、この展覧会を見学することで、自分が好きなのはこの分野(あるいは傾向)のものなんやと再確認できたのが大きな収穫。

 仏画では2種類の愛染明王(「愛染明王像」と「愛染曼荼羅」)に心惹かれた。彫像でも奈良国立博物館像の愛染明王像が好きなのだが、どうも別尊法というのと、五大明王からは少し外れる明王というのがツボらしい(孔雀明王も好き)。特に「愛染曼荼羅」の方は他の護法神も組み込んだ類例の少ないものらしい。儀軌にのっとって描かれるはずの仏画にこのような変異がもたらされる理由というのが知りたいと思う。

 焼物関係では黄瀬戸が好きなことを再確認。大昔、城関係の展覧会で安土桃山時代の出土陶磁器を扱うことがあったが、その時から黄瀬戸が気になっていることを改めて思い出した。それと、もう一つ気になるのが、安土桃山時代から江戸時代初めの朝鮮半島から将来された茶碗。わざわざ沓茶碗を半島に発注している。朝鮮通信使も絡んでくるこの手の茶碗の貿易(?)が茶の湯の精神とは別次元で商売でもあったことを示しているようで興味深い。

 一緒に行った仔龍は鳥の描かれた作品を中心に眺めていた。お好みが竹内栖鳳の描くスズメなので、様式化されすぎた花鳥図やプロポーションが実際の鳥とは異なる絵は気に入らなかったよう。曽我蕭白の鷹図では鷹にダメ出ししたが、画面の下に描かれた鶉はOKとか、中国の花鳥図はOKらしい。まあ、自分なりの判断基準があるのはいいことだと思う。

今月の本・雑誌(2018年4月)

 気分転換も兼ねて、途中で購入が止まっていたコミックを買い足す。アニメの出来も良かったし。図録とか新書もちょっと調子に乗って、買ってしまう。
 
雑誌類
 『ガンガンJoker』5月号
 
図録
 『弥生の美』、『怪談皿屋敷のナゾ-姫路名物お菊さん-』
 
単行書・ブックレット・他
 『古代史講義-邪馬台国から平安時代まで』

小説・コミックス・他
 『魔法使いの嫁』5~9巻、『ストライク・ザ・ブラッド APPEND』1・2巻

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