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縄文巡礼@兵庫陶芸美術館

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 午前中に仔虎と仔龍の授業参観を済ませ(PTA総会は申し訳ないが欠席)、兵庫陶芸美術館にやってきた。

 今日の目的は写真家小川忠博氏と陶芸美術館副館長弓場紀知氏の対談「縄文巡礼-写真家が撮らえた土器の展開-」。小川氏はうちにもある『土の中からでてきたよ』の作者でもあり、おそらく縄文土器に一番接しているカメラマンではないかと思われる。特に、小川氏が始められた縄文土器の展開撮影は画期的で、私自身も『縄文土器大観』(上野原遺跡調査以前の縄文土器を総覧できる大著)で氏の写真を見て衝撃を受けたことを思い出す。

 対談は小川氏が撮影された縄文土器のスライドを氏自身の解説で見ながら、弓場副館長が合いの手を入れていく展開。展覧会と同様、造形性に優れた東日本の縄文土器とそれを写真に切り取った小川氏の手腕に感心することしきりであった。また、小川氏が報道カメラマンからどういう経緯で現在のような写真を撮るに至ったかというのも興味深いものであった。さらにデジタルカメラの時代を迎え、考古学的データとしての遺物写真をどうして行くのかという点についての指摘は考えされられるものであった。

 ただ、展覧会の方もだが、どうしても東日本の土器が中心となっているので、話の展開が西日本縄文土器の不毛論や弥生土器の非装飾性に傾きがちなのが、少し気になったところである。個人的には北白川下層式の過剰な爪形文と斜行した口縁部、鷹島式の四角い底部や撚糸文で埋め尽くされた上をシャープな刻みが入った隆帯がめぐるやつ、東北地方晩期の土器に見られる造形性を早期に先取りしたような上野原の土器(これについては対談の中で少し示唆されていた)も面白いと思う。勿論、弥生土器にしても時期や地域によっては、岡本太郎が縄文土器に見出した非対称的な造形性はともかく、くどいまでに文様を施したものもあるわけで、いずれはそのあたり注目した企画があることを期待したい。

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