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解脱上人貞慶@奈良国立博物館

Gedatsu 「鎌倉仏教の本流」というサブタイトルにひかれて、見に行く。私の高校時代は鎌倉仏教といえば叡山を母体に生まれた「鎌倉新仏教」ということになっていた。大学で歴史関係のことをかじった時に、それほど単純ではないことが判ったが、密教化した南都六宗がどういう状態だったのかは全く分からないまま。
 真言律宗の叡尊・忍性というところは名前が知っていたが、法相宗の貞慶については全く知らなかった。玄人筋では押さえて当たり前の人ということだが、展覧会の趣旨もそのような状況を少しでも打破するところにあるようだ。

 貞慶は南都の諸寺をはじめ笠置寺、海住山寺などの復興を行い、東大寺復興を行った重源とも接点があったとのこと。また、様々な「講式」を著し、それが現在も使用されているということであった。特に唐招提寺で行われる釈迦念仏会にかかる願文と諷誦文は金銀の箔を散らし、満月を銀泥で描いた料紙(彩牋)に墨書されていて装飾経にも通じる華麗さがあり興味深い。

 ちなみに「講式」というのも私には初耳であったが、一つの仏教儀式を行うに当たり、その儀式の中心となる仏・経典に対する賛美・祈願を表明する文書らしい。漢文で記載されているが儀式の場では「日本語」で読誦された(要するに書き下し文)もので、「声明」的な要素があり仏教芸能の面からもなかなか興味深いものらしいが、講式そのものに関する説明は会場では見かけなかったと思う。

 聖教・著述だけではなく、絵画・彫刻にも見るべきものが多く、弥勒菩薩像・弥勒菩薩立像をはじめとして、普段あまり見掛けない曼荼羅にも興味を惹かれたが、一番インパクトがあったのは海住山寺の四天王立像。像高40センチ弱だが造形がシャープで何よりも彩色の保存状態がよい。東大寺大仏殿四天王像の像容を受け継いでいるという点でも貴重。図録と共にクリアファイルになっていたのを迷わず購入。

 特別展示以外にも常設で変化観音関係の図像がずらっと並んでいて圧巻。なら仏像館の方でも金剛寺の降三世明王像が展示されていてすごい迫力だった。

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