End of the excavation,end of the biotope
ジタバタしている調査の最終日。終わるのは発掘だけではない。すぐ横からは本体工事のはじまりを告げる草刈り機のエンジン音が聞こえている。
調査区と現場事務所の間には埋め戻された昨年度の調査区が横たわっており、図らずもちょっとしたビオトープになっていた。
そこに水が溜まっていると、調査区の壁から水が浸みだしてくるので、常に排水を試みていたのだが、結局最後まで湿地と草原でありつづけた。
湿地部分ではスクミリンゴガイ、カエルが大発生し、それを啄むアオサギ、コサギ、カラス等の姿をよく見かけた。昆虫ではアメンボ、ハイイロゲンゴロウ、イトトンボ、アキアカネが多く、たまにギンヤンマ、極稀にオニヤンマを目撃した。
秋になると草原部分でショウリョウバッタやトノサマバッタが跳梁跋扈していたが、冬の予兆を感じ、姿が見えなくなっていた。季節のうつろいにより姿を消したものは、再び季節が巡ることで蘇るのだが、ここは棲息環境自体が激変するから、本体工事のはじまりが終わりのはじまりになる。ちょっと残念だ。
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