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陶芸の魅力×アートのドキドキ@兵庫県陶芸美術館

20131123ceramicartmuseum

 ことぶきさんに招待券をいただいていたので、終了間際に見学に行く。疲れが溜まっていたせいか、朝寝坊してしまい、当初の予定時間より1時間近く到着が遅れてしまった。

 ちょっとアクセル吹かし気味で高速道路を疾走し、美術館に着いてみると、駐車場がかなり埋まっていて、結構人気の様子。

20131123workshopbliefing

 駐車場から館の方へ向かうとエントランス前に人だかり。よく見るとことぶきさんの姿があり、頭を刈り上げた人物がリヤカーを前に何か説明している。ことぶきさんに挨拶すると、翌日(展覧会最終日)に行われる【きむら としろう じんじん】さんの”野点”の事前説明会を作家本人がやっているということ。お仕事を邪魔してはいけないので、早々に展示室に向かう。

 展覧会の感想を極簡単に述べてみると、予想以上に面白かった。展示室ごとに趣きが変わっていたし、自分の精神状態によって作品の見え方が違ってくるような気もした。いくつか気になった作品をピックアップして簡単な感想を書いてみる。

井田照一「Surface is the Between - Between Vertical and Horizon Project for "Locus of Water-Fall OT-91-1"」
 板で水平方向に一つの壺を切断したような造形だが、壺の位置が板の上下でずれていることにより、揺らぎが生じている。私には両断された壺の直径が板の上下で違うようにも感じられ、自分の不安定な精神状態も相まって、少し目眩にも似た感覚を覚えた。とても気になった作品なので展覧会を一通り見た後で、最後にもう一度見に行った。

北辻良央「薫り・〈紫香楽〉」
 第一印象は甕と高坏を組み合わせた弥生時代の土器棺。解説を見てみると、作家のコメント自体もこの作品を骨壺と捉えたものだったので、偶然にしては出来過ぎか。

きむら としろう じんじん「野点パフォーマンス」
 準備の様子を見たこともあって、過去のパフォーマンスのスライドショウを見る。何だか楽しそうで、地元で用事がなければ参加したかったなぁ。なお、展示されていたじんじん作「焼き逃げ茶碗」が形と釉の景色が実にほんわかとしていて、あれでお茶が飲めたら心まで温かくなりそうだった。

小清水漸「Break Surface / Breaking Coming to the Surface」
 大振りの白い器に水を張り、口縁部を黄色い蜜蝋で封じた作品。最初、蜜蝋部分も陶だと思っていたので、ちょっと肩すかしを食った感覚もあったが、興味深くもある。作品は一対で一つは完全に密封、もう一つは蜜蝋に穴が開き、そこから「浮き」が頭を出している。「浮き」が微かに動くことに「人間の情感の果てしない揺らぎを重ね合わせている」とのことだが、自重がある作品が展示室に置かれていて「浮き」が動くというのはどういう状況下なのだろう?

高橋治希「育花雨(ikukau)」
 ワイヤーで作られた蜘蛛の巣の上に、無数の磁器の花びらが絡まっている作品。シンプルに綺麗だと思った。ただ、作品背面からの照明が眩しくて作品の鑑賞を妨げているように感じた。なお、この感想は図録に掲載された作品の写真を見て、更に強くなった。

鯉江良二「土にかえる」
 仔龍が気に入った作品の一つ。でも、図録を見てみると、展示室にあったのは作品の一部だけらしい。全体が展示されていたら、もっと土に還る感じが明確だっただろうに。ちなみに仔龍が気に入った他の作品にはキム・シーモンソン「エイリアンのタトゥー」があった。

秋山陽「Oscillation II」
 幾重にも重なった粘土の皮で出来た外皮から数珠状に連なった光沢のある粘土塊が飛び出した長大な作品。展示室の床にのたくる感じが材質は全く違うが榎忠「サラマンダー」を思い起こさせる。私はどうもこの手の造形が好きなようだ。

グレイソン・ペリー「PR」
 造形としては定形的な壺の表面にコラージュされた(モチーフだけではなく装飾技法も含めて)絵付けが行われている作品。これが印象に残ったのは、家族で訪れた金沢21世紀美術館でちょうどペリーの特別展が行われていたという個人的な思い出もあるのかもしれない。でも、その時金沢21世紀美術館に行きたいと言った仔虎はともかく、仔龍の方はすっかり当時のことを忘れているのが残念。

 他にも気になる作品が多く、全体として興味深い展覧会だった。バタバタしていたこともあるが、もう少し早く見に行っていたら、再訪することも出来たかもしれない。最後に、仔龍以外の家族が気になった作品を並べて、お仕舞いにしよう。
中虎
 マリリン・レヴィン「Watarts」・「Shiga」
仔虎
 三島喜美代「Comic Book '80」

 忘れるところだったが、同時に開催されていた「Flowers - 田嶋悦子展」(こっちは2/19まで開催中)も陶とガラスを組み合わせた作品群が興味深いものだった。ただ、一番惹かれた「Flowers 13」は他のアーティストとの共作で、作家が自分の表現したいものを具現化させるためは他者の能力も貪欲に取り込んでいるようでとても面白かった。

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