2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

書斎の住人

  • ヴァルキリー
    うちの部屋に棲息するフィギュアたち
無料ブログはココログ

« 2018年4月 | トップページ | 2018年6月 »

2018年5月の記事

兵庫県立美術館、香雪美術館、神戸市立王子動物園

ジブリの大博覧会
 県立美術館の貸館事業。開館時間前から長蛇の列であった。

 気が進まないまま来てみたけれど、アニメージュ・ナウシカ世代であるため、ジブリに一定の思い入れがあるし、実際に劇場で見ている作品も多いから、展示はそれなりに面白かった。

 じっくりとは見ていないものの(人多いし)、この展示の目玉は、各作品のコピーをめぐる鈴木プロデューサーと糸井重里とのやり取りや映画の宣伝に関する品々。
 いくつも候補が挙げられたタイトルのフォント、各作品の車内吊り広告・新聞広告が並べられた展示はなかなか興味深いものだった。

 展示の後半は「スタジオジブリ空とぶ機械達展」。ジブリアニメというか宮崎アニメの乗り物は飛行機械だけに限らず、ゴデゴテしたところとシンプルなところの絶妙な混合比に味がある。展示自体は懐かしく面白かった。
 ただ、この展示の導入部分に「空へのあこがれ」という人類の歴史に関してのイラストボードがあり、金属器使用の開始を説明した部分に描かれていた「弥生時代の銅矛」は明らかに平形銅剣。誰もチェックいれへんのかぁとちょっと悲しい。

20180526gibli

 次の貸館事業は「いもとようこの世界」。夏休み期間にさらなる集客を図るという感じである。

明治の刀工 月山貞一
 館蔵品を主体にした展覧会だと勝手に思っていたのだが、そうではなかった。大阪歴史博物館の所蔵品が多く含まれ、刀剣の展覧会としては通有の「個人蔵」も複数あった。

 今回の展示は、刀から美術品収集の道に入った村山龍平と、その同時代となる大阪月山の始まりを取り上げるとともに、大きな時代の変化により、刀装具以外の金工作品へシフトした職人も紹介している。

 祖父が美術刀剣のコレクターで月山貞一(二代目)、月山貞利を所持していたと思う。「日本号」という名槍の模作の倶利伽羅龍の彫刻が印象的だった。だから、私にとっては「月山派=刀身彫刻」であったが、展示を見てその思いを強くするともに、古刀の模作や様々な作風の刀を作っていることに感銘を受けた(小烏丸造のものとか)。

 また、刀装具のコレクションがコレクションボックスというべき「刀装具箪笥」、「小柄笄箪笥」にきっちりと収められているのが印象に残った。

神戸市立王子動物園
 香雪美術館の帰り、王子動物園の前を通ると言ったばかりに、仔龍の一言で寄ることになる。

 ここに来るのも久しぶりで、閉まっている(改装中)獣舎や住人のいなくなった獣舎もいくつかあって、時間の流れを感じさせた。

 王子動物園は天王寺動物園ほど大々的な改修が行われていないが、水禽舎は観察デッキをcageの中に取り込むなど、博物館でいうところの露出展示的な手法がとられていたのが興味深い。また、全ての獣舎にあるわけではないが、手書きポップ風の解説版もそれなりの数が認められた。

 手作りポップ風の解説版は、その動物自体の説明とその動物のエサ(メニュー)を示すものがセットになっているようだった。その中で少し大げさだけれど、衝撃的だったのがマヌルネコのメニュー。テキストにはしないけれど、写真を載せておきます。マヌルネコは中央アジアに生息するネコで、何となく平べったい体形がキュートだけど、確かに肉食獣なのだよね。

20180526manuru

 仔龍は鳥好き(哺乳類も好き)ではあるけれど、食物連鎖は当然の事実として受け入れているので、こういう方面には取り乱さない。インターンシップで動物園に行って、「調理室」で生きたヒヨコが段ボール箱に入れられているのを目撃しているしね。マヌルネコのメニューを見た感想は「深夜アニメだったら、モザイク入っている」と「商品として流通してるんや」でした。

20180526zoo02

 あと、王子動物園では動物園サポーターということで獣舎にサポートしてくれた団体・会社などのプレートが掲示されている。
 その中で、シロフクロウのサポーターが松陰中学校だったのが面白かった。松陰といえば白い夏服、プレートには白い制服のイラストが添えられていたから、「白」つながりでのサポートなのだろうか。何となくほっこりした。

20180526snowlyowl

地を這う日々(0521~0527)

 昨年度の引継ぎ案件でちょっと爆発。そもそも根本的に調査が必要かどうかも怪しい。それに昨年度調整していた時期では到底調査できないし、人手不足で仕方がなかったとはいえ、仕切り直し。

 本庁の後輩が展示パネルの作成にやって来たので、次週に迫った調査研究委員会の打ち合わせをする。まあ、私の立場としては、オブザーバー参加で、単に作業の一端を請け負っているだけだから、もう一方の当事者である市との距離感がつかみにくい(どこまで担当者に助言するのかも含め)。
 それはそれで済ませることができたのだが、パネル作りにすっかり巻き込まれる。まあ、調査研究委員会以外の話もできたし、メインでパネル作りに駆り出されていた、もう一人の同僚にも後で感謝されたし、それなりに気分転換にもなった。

 いよいよ連携授業。前日に前回手伝ってもらった同僚にシナリオをチェックして貰うとともに不安を打ち明けたら、返ってきたのは力強い励ましの言葉。立ち会ってもらえないけれど、エンチャントの呪文は今回も有効。
 それに当日手伝ってもらった同僚はある意味、私以上に経験が豊富な人だから、付き添ってもらって心強い。
 で、肝心の連携授業だが、自己判断では前回と同様にうまく回ったものと思う。担任の先生とも2回目なので、それなりにコンビネーションも備わってきて、流れが悪くなりそうになると、先生のアドリブも入る。
 それに、何よりも子供たちが楽しそうにしていたように思う。付きそってくれた同僚にも、パッケージとしていけるのではないかと過分な評価をいただき、学芸課時代の積み残しが一つ終わった。
 ただ、博学連携の新しい形として、館の将来にかかわる試行だと個人的には思っているけれど、観客動員や展覧会とは直接絡まないので、今のところ館のブログ等で紹介される予定はない(現在の体制では、数年前とは異なり、広報担当の取材のない事案は載らない)。
 翌朝、前回手伝ってもらった同僚に画像を見せながら、報告することもできたし、復命書もまとめて、自分サイドの作業は終了。後は生徒たちのアンケート結果と当日の映像データを貰い、7月の全歴研研究大会の発表を聞きに行くだけ。夜、一人祝杯(あるいは認知度の低さにヤケ酒)をあげる。
20180524cheers

 知り合いの方から、ダブったからということで久保田修『ひと目で見分ける287種 野鳥ポケット図鑑』をいただいた。持ち歩けるサイズなので、便利だが、取られる前に仔龍に差し上げよう。

 週末、兵庫県立美術館「ジブリの大博覧会」(貸館)、香雪美術館「明治の刀工 月山貞一」、神戸市立王子動物園をハシゴ。
 それぞれに見どころはあったが、プレーリードッグがやたら写真慣れしていて、可愛い。でも、私にはぐーたらなチンパンジーがお似合い。しかし、一番の衝撃はマヌルネコ。それは他のミュージアムの事も含め、別稿で。
20180526zoo

 ガレージのツバメの巣で、無事ヒナがかえる。無事育ってくれるといいなぁ。
20180526swallowsnest

聞いた音源
 Kei Koito / Buxtehude & ...(2007) / Claves Records
 Kei Koito / Sonates pour Orgue : C.P.E.Bach(1991) / Harmonic Records
 9mm Parabellum Bullet / Vampire(2008) / EMIミュージック・ジャパン
 JUJU / いいわけ(2017)
 JUNNA / Here(2017)
 9mm Parabellum Bullet / インフェルノ(2016)
 9mm Parabellum Bullet / サクリファイス(2017)


隠岐の黒曜石 島根県立古代出雲歴史博物館

 マニアックな展示だなというイメージだけを持って、見学に臨んだ。見学前は「隠岐の黒曜石」だけでどうやって展示室を埋めるのだろうと思っていたのだが、展示はタイトル以上の広がりを持っていたものだった。

 北海道、長野、佐賀、大分といった隠岐以外の黒曜石産地の資料が展示され、時代についても旧石器・縄文時代だけではなくそれ以降の時代も扱っている。
 また、中国地方に関しては、旧石器時代集団が遊動するルートが、各遺跡に残された石器の石材の割合から大きく東回り・西回りになること、いずれもが最終地点として隠岐を含むことが示されていた。
 さらに隠岐に関しては、大きく3か所に黒曜石の産出地があること、分析によりその区別が可能なこと、全ての産出地の石材が加工されて集積された「積み出し港」ともいうべき遺跡があることが紹介されていた。
 また、隠岐での発掘調査(久美高丸遺跡)や黒曜石による石器製作のビデオも流されていた。

 そういう意味では、黒曜石をキーにして後期旧石器時代から現代にいたる人々の営みを考古資料から再構成しようとした展示といえるだろう。確かにマニアックではあったが、旧石器時代のことをあまり知らない私にも楽しめた展覧会だった。

 最後に個人的に印象に残ったものを挙げてみると、申し訳ないことだが、北海道白滝遺跡群の大型石刃や接合資料、そして神子柴遺跡出土の美しい尖頭器であったことを告白しておこう。なお、展示室入り口には黒曜石製尖頭器を象った「顔嵌め」(北海道からの借用品だとか)があり、なかなかシュール。私も記念撮影をしたのだが、その写真の公開は控えておこう。

20180515point

神子柴遺跡出土の尖頭器

地を這う日々(0514~0520)

 月曜日、いよいよ会計検査。少し遅れて始まり、結局本庁の担当者と二人で係官に対峙することとなる。それからの2時間半については、内容的には大したことではないかもしれないが、ここに書くべきことではないだろう。ともあれ、指摘事項がなく、追加資料の提出も求められなかったのは僥倖であった。県庁と検査会場の間にあるバラ園で薔薇がキレイに咲いていた。

20180514roses

 火曜日、何も考えず、日常から逃げ出す。といっても、日本海側に展覧会を見に行っただけ。
 予定通り、島根県立古代出雲歴史博物館で開催されていた企画展「隠岐の黒曜石」は見学できたものの、事前のチェックが甘く、もう一つの見学予定であった島根県立美術館は休館日。いつものように、maru cafeでお昼を食べたり、展示を見ながら色々考えた結果、青谷上寺地遺跡展示館に行くことにした。
 島根県内の山陰道はそれなりにつながっているけれど、鳥取県内はまさに工事中の部分もあって、グーグル先生の指示にもちょっと現状とは違うところがあって、少し余計に時間がかかってしまった。それでも展示館には無事たどり着けたし、途中の道の駅(大山恵みの里)で、頑張った自分に大山Gビール(ペールエール・スタウト・ヴァイツェン)、家のお土産と職場で特にお世話になっている方のお土産を買って帰る。

 水曜日、ある意味で日常業務に戻る。しかし、先週末にバタバタして通院できなかったこともあって、結局時間休を取る。時間休は取ったものの、駅についてみるとJRがかなり遅れていた。まあ、電車が遅れたのは不運かもしれないが、この後、災い転じて福となる的な状況が訪れたことは忘れずにメモしておこう。気分が高揚した状態で姫路まで過ごす。

 木曜日、丹波方面で協議。少し時間があったので、丹波竜化石工房に寄ってみる。4年前にもこの場所に来ているのだが、見学した覚えがない。ちなみに、その後、2年前にリニューアルされたようだ。結論から言えば、人と自然の博物館のサテライトみたいになっていた。協議の後、まさゆめさかゆめでラスクと塩とチーズのバウムクーヘンを購う。

 金曜日、通常モードで仕事をしていたら、午後に面倒な案件発生。わが社の周りは史跡なので、総務にもそのあたりはちゃんと認識してもらわないと。慌てて書類作成し、本庁に連絡して、相談する。「気付いたもん負け」という言葉が頭の中をグルグル、マジで涙が滲んでくる。先週から貧乏くじ引いている感じが続き、気分の上下が激しい。そんな中、連携授業の打ち合わせ。今回はイマイチ高揚感がないが、本番に向けて気持ちを整えていきたいものだ。

 土曜日、ぼんやりして過ごす。録画してあった映画を見たり、ブログの記事を描いたりするも、借りていた本は読めていない。夜、ヤッホーブルーイングの「僕ビール、君ビール 裏庭インベーダー」(Easy Hop Cream Ale)を飲む。爽やかな感じではあったが、イマイチ印象が薄い。少し冷やし過ぎたのが問題だったのか、それともヱビス、プレモル黒と呑んで、3本目だったのが悪かったのか。限定商品だが、もう一度試してみよう。

 日曜日、朝から定期演奏会に行く中虎を送ったり、親族のところへ法事に入ったり、バタバタして過ごす。その合間にKALDIで製菓材料(体育大会および月例配布向け)を買い足す。この日は川祭りで、夜は花火大会。少しだけ打ち上げ花火を見に行く。花火というのは動画ならともかく、写真を撮るのは難しいものだ。

20180520fireworks

聞いた音源
 SABER TIGER / Paragraph(1997;1991) / Fandango Records
 SABER TIGER / Paragraph 2(1997;1994) / Fandango Records
 SABER TIGER / Paragraph 3 -Museum-(1998) / Fandango Records
 MANDRAKE / Unreleased Materials Vol.1(1997) / Belle Antique
 MANDRAKE / Unreleased Materials Vol.2(1997) / Belle Antique

太陽の塔からみんぱくへ 国立民族学博物館

 久しぶりに行った国立民族学博物館。招待券を持って行ったのに、そのことを忘れて入館券を購入。年は取りたくないものだ。
 
 今回の展示は復活した太陽の塔に合わせて、1970年の万国博物館にまつわる民族資料の収集活動を紹介するもの。

 特別展示棟1階は螺旋状にしつらえられた導線に沿って、1階には各地域ごとの収集活動の紹介とそれにより収集された資料が並ぶ。
 誤解を恐れずに言ってしまえば、展示されている資料自体は常設展示で類似資料を目にしたことのあるものが多く、新鮮味はない。ただ、収集された状況について説明されていることが今回の展示のポイントであろう。
 地域別に任命された収集責任者は、立場や学問的系統が異なり、収集方針もそれなりの自由度が与えられていたようで、そこが面白かった。それは展覧会図録を見直していて、改めて思うことでもある。
 個人的にはアメリカ地域の担当者に興味がある。というのも、私にとっては南アメリカ考古学の入門書やアメリカ考古学の紹介書の著者や翻訳者の名前が並んでいたからである。アメリカにおいては、考古学が人類学の一分野がであることを改めて思い出す。
 個人的に一番印象に残ったのは資料でも、その収集担当者ではなく、壁面に大きく掲げられた収集予算の概算表。各地における旅費や滞在費、資料購入費の大まかな内訳が示されており、確か合計は6億円以上(1970年代当時)となっていたように記憶している。単純にすごい事業だったのだと思う(この表は図録には掲載されていない)。
 もう一点は前回更新の時に少し触れたが、source community、cultural sensibilityという単語。これはアメリカの資料のところで紹介されていた言葉で、前者は民族資料を実際に使用していた集団、後者は博物館資料といえども、その公開に当たっては使用していた集団の意向を尊重しようということらしい。
 特にアメリカでの資料収集は、資料を使用していた集団から直接入手したものではなく、既に博物館資料となっていたものや民族資料を扱う業者から入手したもので、資料に付随する付加情報が抜け落ちていたらしい。
 民族学博物館では一部の資料について、source communityの人々を博物館に招いて資料を熟覧してもらい、その文化的情報について改めて語ってもらうという活動も行っている。その中で、cultural sensibilityの問題が生じ、一部資料については映像・実物とも非公開ということに決まったようだ。

 2階は収集資料の中から、仮面類と彫像類を抽出して展示していた。仮面類は基本的に壁面展示で地域別に並べてあった。その中で、大物(体の一部までも覆うようなもの)は部屋の中央部に露出展示されていた。大物の中には国内の資料で妙にエキゾチックなものがあって、南~東南アジア的風情があったが、小さなキャプションには「日本」とあるだけで、どこのものかはよくわからなかった(ちなみに図録にも記載がなかったしなぁ)。ただ、警備の人が「トカラ列島での収集品だ」と他の来館者に説明している声は聞こえた。

 なお、2階では展覧会関係のイベントとして、楕円形の台紙に観覧者が気に入った仮面を描いたり、似顔絵を描いたりし、それを壁面に飾る活動を行っていた。お世話をしているのはMMP(みんぱくミュージアムパートナーズ)の皆さん。誘われたのだけれど、時間がなかったので、パスしてしまった。

 同様の理由で、常設展示ものぞけなくて、近いうちか、次の展覧会にはもう少し時間の余裕をもって訪れたいものだ。

20180513masks

地を這う日々(0507~0513)

 一応、カレンダー通りの休みだったはずだが、疲労感に満ちた連休明けとなった。

 天候不順。雨の日は普段より痺れが強く感じられる。頚椎症を自覚してから、初めての梅雨を迎えることになるのが、今から不安だ。

 あかし市民図書館の指定管理者に業界の先輩が転職しているということで、現場協議の後、挨拶に伺う。久しぶりにお目にかかったが、お元気そうで、仕事を楽しんでいる感じだった。興味深いお話を伺い、閉架書庫も見学させていただいた。多謝。
 しかし、発掘調査報告書や展覧会図録が「灰色文献」として図書館司書の講座等では等閑視され、通常の図書館では保管されにくい現状にあることを伺い、愕然とする。

 後輩からBCCで会計検査に関するメールが来る。文中には一言も書いていないが、明らかに「手伝ってほしい」というお願いが透けて見えた。仕方がないので、出張の予定を繰り延べ、検査当時の立ち合いも含めて、手伝うことにした。自ら悪いものを招き寄せている気がする。

 会計検査に加えて、身内の不幸もあり、ストレス解消のため予定していた日曜の一人旅も予定の変更を余儀なくされる。

 木曜日にやたらと関係者の多い現場の開始立会を終えた後、夕方から検査対応の打ち合わせ。その結果に基づいて、資料の検索と複写。金曜日から日曜日はある意味怒涛の展開。

 金曜日は職場の宴会があり、資料準備が遅々として進まない焦りの中、変なテンションのまま、気が付いたら少し飲み過ぎていた。

 土曜日の午前中は検査準備に明け暮れる。本来業務から言えば、この日準備していた資料は前にいた課の仕事だが、その課の人たちは自分たちの仕事だとあまり感じていないようで、その態度にイラつく。それでも、事務補助の人を回してもらって資料準備。
 午後から仔虎の学校のPAT評議会。評議会の後、少し時間があったので、兵庫県立歴史博物館で特別企画展「線路はつづく」を見学し、その担当者である同期と立ち話。同期は展覧会立ち上げで忙しかったこともあるが、例の玉突き人事異動の件を認識してなく、情報が周知・共有されていない事に驚く。
 夜はPTAの歓送迎会。本部職員の人とはほとんど話していないが、隣が仔龍の担任と同級生のお父さん、同じテーブルには同学年で同じ部会の人たちで固められていたので、人見知り傾向のある私にとっては居心地がよく、楽しく酔えた。ただ、その結果として、お菓子作りの話となり、来月の体育祭の時にマフィンを作る約束をしてしまった。

 日曜日、朝から資料準備の仕上げ。前日にコピーしてもらった資料をセットしていたら、いくつか誤りがあり、ストレスが最高潮に。楽しそうに談笑する他課の女子職員の笑い声にさえイライラして、怒鳴りそうになる。さすがに実際に怒鳴ってしまうとすべてが崩壊してしまうので、深呼吸して心を落ち着かせる。そんな中、何とか昼前には資料が整い、職場を後にする。

 天候が急変し、土砂降りの中、車を飛ばす。神戸市埋蔵文化財センターで企画展「山にくらし いのり たたかう」を見学し、続いて国立民族学博物館で特別展「太陽の塔からみんぱくへ-70年万博収集資料」を見る。展覧会の感想は改めて記事にするとして、source communityとかcultural sensibilityという言葉を覚える。天候は大荒れだったが、民族学博物館と民芸館の間にあるバラ園がキレイだった。

20180513rosegarden

 博物館見学の後、親戚の通夜に参列。近年、こちらが迷惑をかけた形で疎遠になっていたが、さすがに最後のお別れだけをすることにした。ちょうど、出張でこちらに来ていた弟も一緒にお別れをすることができた。弟と別れ、湾岸線を飛ばして自宅に戻る。夕食の後、いつの間にか意識を失っていた。

聞いた音源
 ORESAMA / Hi-Fi POPS(2018) / Lantis
 PAY MONEY TO MY PAIN / Gene(2013) / Vap
 EXODUS / Another Lesson In Violence(1997) / Century Media

地を這う日々(0501~0506)

 連休の谷間、上司から極めて嫌味な物言いをされて、気分を害する。まあ、その場に居合わせた第三者からも「あの物言いは酷い」と同情していただいたので、私の被害妄想というわけでもない。自分が作り上げたシステムを、さも自分は関係ないように他者に語らせるやり方は不誠実に感じられる。

 ちょっと変わったメンバー&少人数で呑みに行く。玉突き人事の話とか、前述の上司について、同席者から酷評を聞く。まあ、納得する点が多いことが職場として終りかけている兆しなのかもしれない。まあ、台湾のみやげ話とかもあったし、呑み会自体は楽しかったことは付言しておこう。

 課のノートパソコン(Windows7)のウィルスソフトが期限切れだったので、Microsoft Security Essentialsに入れ替える。そこまでは良かったのだが、回線速度の問題なのか定義ファイルの更新が進まない上、1年以上windows updateもせずに放置されていたこともあり、windows自体の更新も必要だということが判明。仕方なく、自宅の回線でアップデートをすることにしたが、これが悲劇の始まり。結局、フレッツ隼につないでも、段階ごとに再起動が入ることもあって、全てのアップデートに6時間近く掛かってしまった。

 アップデートで疲労困憊した後、ミルクティーマフィンを焼いた。三日間前に焼いたばかりだというのに我ながら勤勉。第一義的にはかつて同じ課で働いていた人が博物館に来るので、お土産代わりにしてもらうためだが、それに加えて、何人かに配布することにした。材料も型も在庫一掃。

20180503muffin

 ちなみに、前述の方が来館するのに合わせて、課の歓送迎会をして下さいと同僚にお願いしていたのだが、すっかり忘れられていた。昨年度まで所属していた課は基本的に親睦度が低かったのだが、ここまでとは思わなかった。課から出された身としては、それなりに、精神的ダメージ大きい。

 連休も終わろうとする頃、課題を先延ばしにしていた仔龍が衝撃の発言。ポスターを描かないといけないのに、学校に用具一式を忘れてきたらしい。中虎に言えば、お小言を食らうのは必須なので、中虎のいないところで私に言ってきた。なかなか強かである。で、連休最終日に近くの文房具店で筆とポスターカラーを購う。まあ、消耗品ではあるのだけれど、もう少ししっかりしてほしい。

 連休最終日、仔龍と文房具店に行く前にご近所猫ポイントに寄ってみる。するとしばらく姿を消していたシュヴァルツが戻ってきていた。クシャミはしていたが、毛並みは良かったので一安心。

20180506cat

 借りている第30回和辻哲郎文化賞一般部門受賞作の保阪正康『ナショナリズムの昭和』はGW中に読み終わらなかったので、引き続き貸してもらうことに。
 この賞に興味がわいたので、過去の受賞作を調べてみる。一般部門・学術部門とも興味深いものが多いが、我が家にある今橋理子『秋田蘭画の近代』が第22回一般部門受賞作だった。
 それと第13回一般部門受賞作の稲賀繁美『絵画の東方』も読んでみたい。理由はこの人が「月間あいだ」に連載していた研究ノートが結構面白かったから。ただ、『絵画の東方』に関しては3部作の第2作目で、しかも市の図書館には第1作目である『絵画の黄昏』はあるが、第3作目『絵画の臨界』は架蔵されていないことが判明。サブタイトルからすると第3作目が一番面白そうではある。まあ、架蔵されてなくても購入希望を出せばいいのだけれどね。

聞いた音源
 私の痛みに対してお金を払ってほしいものだ。
 PAY MONEY TO MY PAIN / Gene(2013) / Vap
 KING CRIMSON / Red(1989;1974) / Pony Canyon
 KING CRIMSON / In The Court Of The Crimson King(1999;1969) / Pony Canyon
 MANDRAKE / Unreleased Materials Vol.1(1997) / Belle Antique
 MANDRAKE / Unreleased Materials Vol.2(1997) / Belle Antique

4月下旬のミュージアム Part3 姫路文学館

 特別展「怪談皿屋敷のナゾ-姫路名物お菊さん-」を見学する。会場は2カ所に分かれており、第1会場だけなら平常展料金で見学することができる。

 大雑把に展示の構成を述べると以下のようになる。

 第1会場は皿屋敷系怪談の分布状況と、その中でも播州に関わるものの紹介、第2会場では引き続き播州以外の地の皿屋敷系怪談の紹介と芸能や文学、美術の分野における皿屋敷系怪談の紹介が行われていた。

 第1会場での注目は、皿屋敷系怪談の分布図。根が考古学なので、集成とか分布図というのにはどうしても弱い。仄聞するところ、この展示の担当者も根っこは考古学の方ではなかったか。

 第2会場ではミーハー的興味の対象として、京極夏彦作品絡みで展示されていた荒井良の妖怪張り子と朝松健『ちゃらぽこ 仇討ち妖怪皿屋敷』を挙げておこう。
 荒井良の妖怪張り子は大昔に島田ギャラリーで開催された個展を見に行き、作品集である『化けものつづら』も買い求めたことがある。ギャラリーで個人蔵とされていた作品が実は京極氏蔵であることをかつての同僚(妖怪担当学芸員)に教えられた。
 朝松健は取り上げられている「ちゃらぽこ」シリーズ等のラノベ的時代小説で復活した感があるが、個人的には魔術小説やコズミック・ホラー時代が懐かしい(この方面の近刊がアトリエ・サード刊行の「ナイトランド叢書」に含まれていることを知り思わず発注!)。

 展覧会の内容とは関係ない部分で字数を費やしてしまったが、資料の展示密度が何となく考古学系のノリに近いなぁと感じた。それと、意外なところで柴田是真の名前を見つけて、ちょっとびっくりできたし、面白い展覧会だった。

4月下旬のミュージアム Part2 中之島香雪美術館の2

 第2期「美しき金に心をよせて」を仔龍と見に行く。
 第一印象は仏画と漆工及び屏風だけではなく、陶磁器も展示されている。初日ということもあってか、単眼鏡を持った専門家らしき人たちの姿もあった。

 個人的には今回も仏画に気になるものがあった。「普賢菩薩十羅刹女像」。仏画の中でも興味惹かれる種類の一つで、この種の作品を見るたびに、画面内の人数を数えてしまう。
 仏画の元ネタである陀羅尼品と普賢菩薩観発品の登場人物(お釈迦様以外)を単純に登場順に並べると、薬王、勇施の2菩薩、毘沙門天・持国天の2天王、十羅刹女と鬼子母神一党、普賢菩薩なので、最終的には菩薩3+天王2+羅刹女等11で16になるのではないかと思うのだが、たいていの作品は15。どうも鬼子母神がいないか、鬼子母神がいる代わりに羅刹女が9人になっているよう(専門家じゃないので、赤子を抱くかザクロを持っている人物がいれば、鬼子母神と判断してます)。この作品は前者かなぁと思うのだが、そのあたりは図録にも書いていない。ちなみに、図録を見るとこの作品は大和文華館で開かれた展覧会に出陳されていたようで、それならば一度見ているはずだが、すっかり忘れていた。
 なお、この作品では十羅刹女の中で、センター分け・ストレートヘアの人が気になる(一人だけ、髪型が違うので)。

 また、仏画だけではなく、信仰と美の結合である装飾経も気になるところ。「法華経 方便品」のように箔が散らされた料紙を用いるもの美しいが、「大般若経」のように紺紙に金泥の文字というのも捨てがたい。

 屏風では「柳橋水車図屏風」がゴージャスなのは確かだが、仔龍ともども気になったのが「日月桐鳳凰・竹孔雀図屏風」。太陽と月を金属板で作り、貼り付けているのもちょっと面白かったけれど、孔雀が写実的に描かれていたのに対し、鳳凰が何となく軍鶏に孔雀の色を乗せたという風で、架空のもの(見た事のないもの)を描くのは難しい。

 陶器では仁清「色絵忍草文茶碗」が口縁の波打ち具合と体部の釉と色絵の具合がいい感じだったのだが、面白さという面では「色絵花唐草文鱗形香合」が良かったかも。

 なお、今回も近代に作られた作品(日本蒔絵合資会社「波草花蒔絵文台・料紙箱・硯箱」)が展示されていて、村山コレクションが伝統技法の継承という面でも意義があるのかも。ちなみに、日本蒔絵合資会社には柴田是真もかかわっている。ちゃんと追っかけているわけではないけれど、私は柴田是真ファンです。

 第1期もそうだったのだが、技法や作品の細部を解説したパネルが丁寧に作られていて、判りやすい。何となく、某国立博物館の新館と仏像館をつなぐ回廊のパネルを思い出してしまった。第3期はいよいよお茶と焼物。何とか見に来たいものだ。

4月下旬のミュージアム Part1 中之島香雪美術館の1

 ビルの4階にある美術館。直通エレベーターの位置が少しわかりにくい。

 展示室は大きく三つの区画に分かれており、通常のウォールケース、村山龍平記念室、そして市中の山居というコンセプトで室内に構築された中之島玄庵という茶室で構成されている。

 最初に書いてしまうが、記念室で展示が分断されてしまうこと、中之島玄庵がお金が掛かっているのにフェイク感に満ちていることがちょっと残念(照明が時間経過により変化することもフェイク感に拍車をかけている気が・・)。レイアウトの都合もあったと思うけれど、記念室と玄庵をつなげた方がまだよかったのではないかと思う。また、入り口近くで導線がクロスするのもちょっと・・。ただ、記念室自体の展示は都市景観の移り変わりを知ることができるので、それなりに興味深いものではある。

 開館記念展は「珠玉の村山コレクション~愛し、守り、伝えた~」と銘打たれた展覧会は1年をかけて分野ごとにコレクションを紹介していくものでアイデアとして面白い。第1期「美術を愛して」はプロローグともいえる内容で、分野ごとの優品を展示していた。指定品も多く、見ごたえがある。

 個人的には、この展覧会を見学することで、自分が好きなのはこの分野(あるいは傾向)のものなんやと再確認できたのが大きな収穫。

 仏画では2種類の愛染明王(「愛染明王像」と「愛染曼荼羅」)に心惹かれた。彫像でも奈良国立博物館像の愛染明王像が好きなのだが、どうも別尊法というのと、五大明王からは少し外れる明王というのがツボらしい(孔雀明王も好き)。特に「愛染曼荼羅」の方は他の護法神も組み込んだ類例の少ないものらしい。儀軌にのっとって描かれるはずの仏画にこのような変異がもたらされる理由というのが知りたいと思う。

 焼物関係では黄瀬戸が好きなことを再確認。大昔、城関係の展覧会で安土桃山時代の出土陶磁器を扱うことがあったが、その時から黄瀬戸が気になっていることを改めて思い出した。それと、もう一つ気になるのが、安土桃山時代から江戸時代初めの朝鮮半島から将来された茶碗。わざわざ沓茶碗を半島に発注している。朝鮮通信使も絡んでくるこの手の茶碗の貿易(?)が茶の湯の精神とは別次元で商売でもあったことを示しているようで興味深い。

 一緒に行った仔龍は鳥の描かれた作品を中心に眺めていた。お好みが竹内栖鳳の描くスズメなので、様式化されすぎた花鳥図やプロポーションが実際の鳥とは異なる絵は気に入らなかったよう。曽我蕭白の鷹図では鷹にダメ出ししたが、画面の下に描かれた鶉はOKとか、中国の花鳥図はOKらしい。まあ、自分なりの判断基準があるのはいいことだと思う。

今月の本・雑誌(2018年4月)

 気分転換も兼ねて、途中で購入が止まっていたコミックを買い足す。アニメの出来も良かったし。図録とか新書もちょっと調子に乗って、買ってしまう。
 
雑誌類
 『ガンガンJoker』5月号
 
図録
 『弥生の美』、『怪談皿屋敷のナゾ-姫路名物お菊さん-』
 
単行書・ブックレット・他
 『古代史講義-邪馬台国から平安時代まで』

小説・コミックス・他
 『魔法使いの嫁』5~9巻、『ストライク・ザ・ブラッド APPEND』1・2巻

« 2018年4月 | トップページ | 2018年6月 »