2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

書斎の住人

  • ヴァルキリー
    うちの部屋に棲息するフィギュアたち
無料ブログはココログ

« 今月の本・雑誌(2018年4月) | トップページ | 4月下旬のミュージアム Part2 中之島香雪美術館の2 »

4月下旬のミュージアム Part1 中之島香雪美術館の1

 ビルの4階にある美術館。直通エレベーターの位置が少しわかりにくい。

 展示室は大きく三つの区画に分かれており、通常のウォールケース、村山龍平記念室、そして市中の山居というコンセプトで室内に構築された中之島玄庵という茶室で構成されている。

 最初に書いてしまうが、記念室で展示が分断されてしまうこと、中之島玄庵がお金が掛かっているのにフェイク感に満ちていることがちょっと残念(照明が時間経過により変化することもフェイク感に拍車をかけている気が・・)。レイアウトの都合もあったと思うけれど、記念室と玄庵をつなげた方がまだよかったのではないかと思う。また、入り口近くで導線がクロスするのもちょっと・・。ただ、記念室自体の展示は都市景観の移り変わりを知ることができるので、それなりに興味深いものではある。

 開館記念展は「珠玉の村山コレクション~愛し、守り、伝えた~」と銘打たれた展覧会は1年をかけて分野ごとにコレクションを紹介していくものでアイデアとして面白い。第1期「美術を愛して」はプロローグともいえる内容で、分野ごとの優品を展示していた。指定品も多く、見ごたえがある。

 個人的には、この展覧会を見学することで、自分が好きなのはこの分野(あるいは傾向)のものなんやと再確認できたのが大きな収穫。

 仏画では2種類の愛染明王(「愛染明王像」と「愛染曼荼羅」)に心惹かれた。彫像でも奈良国立博物館像の愛染明王像が好きなのだが、どうも別尊法というのと、五大明王からは少し外れる明王というのがツボらしい(孔雀明王も好き)。特に「愛染曼荼羅」の方は他の護法神も組み込んだ類例の少ないものらしい。儀軌にのっとって描かれるはずの仏画にこのような変異がもたらされる理由というのが知りたいと思う。

 焼物関係では黄瀬戸が好きなことを再確認。大昔、城関係の展覧会で安土桃山時代の出土陶磁器を扱うことがあったが、その時から黄瀬戸が気になっていることを改めて思い出した。それと、もう一つ気になるのが、安土桃山時代から江戸時代初めの朝鮮半島から将来された茶碗。わざわざ沓茶碗を半島に発注している。朝鮮通信使も絡んでくるこの手の茶碗の貿易(?)が茶の湯の精神とは別次元で商売でもあったことを示しているようで興味深い。

 一緒に行った仔龍は鳥の描かれた作品を中心に眺めていた。お好みが竹内栖鳳の描くスズメなので、様式化されすぎた花鳥図やプロポーションが実際の鳥とは異なる絵は気に入らなかったよう。曽我蕭白の鷹図では鷹にダメ出ししたが、画面の下に描かれた鶉はOKとか、中国の花鳥図はOKらしい。まあ、自分なりの判断基準があるのはいいことだと思う。

« 今月の本・雑誌(2018年4月) | トップページ | 4月下旬のミュージアム Part2 中之島香雪美術館の2 »

Museum」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29579/66677824

この記事へのトラックバック一覧です: 4月下旬のミュージアム Part1 中之島香雪美術館の1:

« 今月の本・雑誌(2018年4月) | トップページ | 4月下旬のミュージアム Part2 中之島香雪美術館の2 »