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書斎の住人

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4月下旬のミュージアム Part2 中之島香雪美術館の2

 第2期「美しき金に心をよせて」を仔龍と見に行く。
 第一印象は仏画と漆工及び屏風だけではなく、陶磁器も展示されている。初日ということもあってか、単眼鏡を持った専門家らしき人たちの姿もあった。

 個人的には今回も仏画に気になるものがあった。「普賢菩薩十羅刹女像」。仏画の中でも興味惹かれる種類の一つで、この種の作品を見るたびに、画面内の人数を数えてしまう。
 仏画の元ネタである陀羅尼品と普賢菩薩観発品の登場人物(お釈迦様以外)を単純に登場順に並べると、薬王、勇施の2菩薩、毘沙門天・持国天の2天王、十羅刹女と鬼子母神一党、普賢菩薩なので、最終的には菩薩3+天王2+羅刹女等11で16になるのではないかと思うのだが、たいていの作品は15。どうも鬼子母神がいないか、鬼子母神がいる代わりに羅刹女が9人になっているよう(専門家じゃないので、赤子を抱くかザクロを持っている人物がいれば、鬼子母神と判断してます)。この作品は前者かなぁと思うのだが、そのあたりは図録にも書いていない。ちなみに、図録を見るとこの作品は大和文華館で開かれた展覧会に出陳されていたようで、それならば一度見ているはずだが、すっかり忘れていた。
 なお、この作品では十羅刹女の中で、センター分け・ストレートヘアの人が気になる(一人だけ、髪型が違うので)。

 また、仏画だけではなく、信仰と美の結合である装飾経も気になるところ。「法華経 方便品」のように箔が散らされた料紙を用いるもの美しいが、「大般若経」のように紺紙に金泥の文字というのも捨てがたい。

 屏風では「柳橋水車図屏風」がゴージャスなのは確かだが、仔龍ともども気になったのが「日月桐鳳凰・竹孔雀図屏風」。太陽と月を金属板で作り、貼り付けているのもちょっと面白かったけれど、孔雀が写実的に描かれていたのに対し、鳳凰が何となく軍鶏に孔雀の色を乗せたという風で、架空のもの(見た事のないもの)を描くのは難しい。

 陶器では仁清「色絵忍草文茶碗」が口縁の波打ち具合と体部の釉と色絵の具合がいい感じだったのだが、面白さという面では「色絵花唐草文鱗形香合」が良かったかも。

 なお、今回も近代に作られた作品(日本蒔絵合資会社「波草花蒔絵文台・料紙箱・硯箱」)が展示されていて、村山コレクションが伝統技法の継承という面でも意義があるのかも。ちなみに、日本蒔絵合資会社には柴田是真もかかわっている。ちゃんと追っかけているわけではないけれど、私は柴田是真ファンです。

 第1期もそうだったのだが、技法や作品の細部を解説したパネルが丁寧に作られていて、判りやすい。何となく、某国立博物館の新館と仏像館をつなぐ回廊のパネルを思い出してしまった。第3期はいよいよお茶と焼物。何とか見に来たいものだ。

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