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隠岐の黒曜石 島根県立古代出雲歴史博物館

 マニアックな展示だなというイメージだけを持って、見学に臨んだ。見学前は「隠岐の黒曜石」だけでどうやって展示室を埋めるのだろうと思っていたのだが、展示はタイトル以上の広がりを持っていたものだった。

 北海道、長野、佐賀、大分といった隠岐以外の黒曜石産地の資料が展示され、時代についても旧石器・縄文時代だけではなくそれ以降の時代も扱っている。
 また、中国地方に関しては、旧石器時代集団が遊動するルートが、各遺跡に残された石器の石材の割合から大きく東回り・西回りになること、いずれもが最終地点として隠岐を含むことが示されていた。
 さらに隠岐に関しては、大きく3か所に黒曜石の産出地があること、分析によりその区別が可能なこと、全ての産出地の石材が加工されて集積された「積み出し港」ともいうべき遺跡があることが紹介されていた。
 また、隠岐での発掘調査(久美高丸遺跡)や黒曜石による石器製作のビデオも流されていた。

 そういう意味では、黒曜石をキーにして後期旧石器時代から現代にいたる人々の営みを考古資料から再構成しようとした展示といえるだろう。確かにマニアックではあったが、旧石器時代のことをあまり知らない私にも楽しめた展覧会だった。

 最後に個人的に印象に残ったものを挙げてみると、申し訳ないことだが、北海道白滝遺跡群の大型石刃や接合資料、そして神子柴遺跡出土の美しい尖頭器であったことを告白しておこう。なお、展示室入り口には黒曜石製尖頭器を象った「顔嵌め」(北海道からの借用品だとか)があり、なかなかシュール。私も記念撮影をしたのだが、その写真の公開は控えておこう。

20180515point

神子柴遺跡出土の尖頭器

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